欧州海上安全レポート

No.25-05「月刊レポート(2025年9月号)」
25-05_1 記事

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目次

 1.海運の脱炭素化技術

 2.欧州港湾における薬物密輸対策

 3.「黒海安全保障ハブ」の設置

 4.ASEAN-EU戦略的パートナーシップ

 

25-05-1. 海運の脱炭素化技術

《ポイント》

 ○ アンモニア・メタノール燃料の活用拡大と課題

 ○ 風力推進技術の進展と政策的後押し

 ○ 示唆 → 新燃料・新技術導入の現状と課題を概観

《概要》

 海運業界では、アンモニアやメタノールなど持続可能燃料の活用や風力推進技術の導入が進められています。メタノールは普及が進む一方、アンモニアは安全性やコストの課題が残っています。また、EUやIMOによる規制強化が脱炭素技術の導入を後押ししています。これらの動きにより、国際的な協調と技術革新を軸に脱炭素化は着実に進展しています。

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25-05-2. 欧州港湾における薬物密輸対策

《ポイント》

 ○ 欧州主要港で薬物密輸が深刻化。

 ○ EUは新薬物戦略と港湾戦略を策定中。

 ○ 示唆 → 港湾規制強化による業務影響への留意

《概要》

欧州主要港では薬物密輸が深刻化しており、特にアントワープ港やロッテルダム港で大量の違法薬物が押収されています。EUはこうした状況を踏まえ、新たな薬物戦略と港湾戦略の策定を進めています。これらの戦略はAIを活用した検査強化や港湾アクセス管理の厳格化などを含み、海運業界に広範な影響を与える可能性があります。

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25-05-3. 「黒海安全保障ハブ」設置

《ポイント》

 ○ EUは黒海地域の海洋安全保障強化のための「黒海安全保障ハブ」設置提案

 ○ ハブは各国海上保安機関の多国間協力体制を構築する役割

 ○ 示唆 → 海洋安全保障環境の把握

《概要》

 EUは黒海戦略に基づき、黒海地域のインフラ防護や監視強化を担う「黒海安全保障ハブ」の設置を提案しました。ルーマニアは自国設置を提案し、候補地としてコンスタンツァ市が浮上しています。このハブは情報共有や早期警告に加え、各国海上保安機関の協力体制構築にも寄与する見込みです。背景には、ロシア・ウクライナ情勢を受けたEUの安全保障重視への方針転換があります。

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25-05-4. ASEAN-EU戦略的パートナーシップ

《ポイント》

 ○ EUとベトナムは海洋安全保障協力推進のための専門家会議を開催

 ○ 海底ケーブル保護やUNCLOS支援など具体的課題が議論

 ○ 示唆 → 海洋安全保障環境の把握

《概要》

 2025年9月10日、ハノイでEUとベトナムの専門家会議が開催され、海洋安全保障に関する協力強化が議論されました。会議では海底ケーブル保護や海上通信路の安全確保、UNCLOS支援などが主要テーマとなりました。本会議はEUや独仏が資金支援するESIWA+プロジェクトの一環であり、ASEAN-EU戦略的パートナーシップに沿った取り組みです。これにより、両地域の戦略的連携が一層深化することが示されました。

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