2018/8/22 LROニュース(3)
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2018.08.23 UP
2018/8/22 LROニュース(3)
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【1】 ベトナムのプラスチックゴミ輸入禁止が米リサイクル市場に意味すること
- （論説）ベトナム南部の主要港カイメップ港で、廃棄物の受入過多による港湾運営への支障から、6月25日から10月15日までプラスチックゴミを積載したコンテナの受入が禁止されたことについて、リサイクル業者にとっては中国の輸入禁止措置に続く大きな打撃である。米国の多くの廃棄物輸出業者は、中国の廃棄物輸入禁止措置後にベトナムに輸出するようになったが、今回の規制によって今度はインドやインドネシアに輸出するものとみられる。しかし、それらの国々も長期的に中国市場を代替できるほどの受け入れ能力はなく、今回の事態は自国内での解決の必要性を意味する米国のリサイクル市場への警鐘である。
原文
May. 24, 2018, Waste Dive（野口美由紀）
- （論説）ベトナム南部の主要港カイメップ港で、廃棄物の受入過多による港湾運営への支障から、6月25日から10月15日までプラスチックゴミを積載したコンテナの受入が禁止されたことについて、リサイクル業者にとっては中国の輸入禁止措置に続く大きな打撃である。米国の多くの廃棄物輸出業者は、中国の廃棄物輸入禁止措置後にベトナムに輸出するようになったが、今回の規制によって今度はインドやインドネシアに輸出するものとみられる。しかし、それらの国々も長期的に中国市場を代替できるほどの受け入れ能力はなく、今回の事態は自国内での解決の必要性を意味する米国のリサイクル市場への警鐘である。
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【2】 英国海運労使が船員のメンタルヘルスに関し新たなガイドラインを作成
- 従業員の精神疾患は英国の産業界に年間300億ポンドの損失をもたらし、英国の成人の6人に１人は精神疾患を患った経験がある中で、船員にとっても家族と離れて生活することによって孤独感にさいなまれるなどメンタルヘルスの維持は大きな問題である。このほど、英国船主協会と国際的な船員労組のNautilus International等が協力して海運会社がメンタルヘルスに関する社内方針を作成するのを支援するためのガイドラインを作成した。ガイドラインは、メンタルヘルスに関する社内方針・方針の適用・必要な訓練・精神疾患にかかった船員に対する支援・社内で以上のメンタルヘルス対策が適正に実施されているか点検する方法などについて記載されている。
原文
May 25, 2018, 英国船主協会（長谷部正道）
- 従業員の精神疾患は英国の産業界に年間300億ポンドの損失をもたらし、英国の成人の6人に１人は精神疾患を患った経験がある中で、船員にとっても家族と離れて生活することによって孤独感にさいなまれるなどメンタルヘルスの維持は大きな問題である。このほど、英国船主協会と国際的な船員労組のNautilus International等が協力して海運会社がメンタルヘルスに関する社内方針を作成するのを支援するためのガイドラインを作成した。ガイドラインは、メンタルヘルスに関する社内方針・方針の適用・必要な訓練・精神疾患にかかった船員に対する支援・社内で以上のメンタルヘルス対策が適正に実施されているか点検する方法などについて記載されている。
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【3】 EU、使い捨てプラスチック製品の規制法案を策定
- 欧州委員会は5月28日、1月に発表した「欧州プラスチック戦略」の実現に向けた具体策となる使い捨てプラスチック製品規制法案を発表したところ、その概要は以下の通り。①代替素材の利用が容易に可能なプラスチック製の綿棒、カトラリー、皿、ストロー、マドラー、風船の柄は流通を禁止。②EU加盟国は削減目標を設定するなどしてプラスチック製食品容器と飲料カップを削減すること。また、使い捨てペットボトルの回収率を2025年までに90％まで高めること。③プラスチック製品製造業者は廃棄物管理費用や清掃費用、意識啓発に係る費用を負担すること。ウェットティッシュや風船等のラベルには製品にプラスチックが含まれていることや環境負荷、廃棄方法を表示すること。④本法案が履行された場合、環境効果として340万トンのCO2を削減できるほか、2030年までに220億ユーロ相当の環境破壊を回避できる。⑤今後は欧州議会と欧州理事会で審議されるが、欧州委員会は2019年5月の欧州議会選挙までに具体的な成果を出すよう求めている。
原文
May. 28, 2018, 欧州委員会（野口美由紀）
- 欧州委員会は5月28日、1月に発表した「欧州プラスチック戦略」の実現に向けた具体策となる使い捨てプラスチック製品規制法案を発表したところ、その概要は以下の通り。①代替素材の利用が容易に可能なプラスチック製の綿棒、カトラリー、皿、ストロー、マドラー、風船の柄は流通を禁止。②EU加盟国は削減目標を設定するなどしてプラスチック製食品容器と飲料カップを削減すること。また、使い捨てペットボトルの回収率を2025年までに90％まで高めること。③プラスチック製品製造業者は廃棄物管理費用や清掃費用、意識啓発に係る費用を負担すること。ウェットティッシュや風船等のラベルには製品にプラスチックが含まれていることや環境負荷、廃棄方法を表示すること。④本法案が履行された場合、環境効果として340万トンのCO2を削減できるほか、2030年までに220億ユーロ相当の環境破壊を回避できる。⑤今後は欧州議会と欧州理事会で審議されるが、欧州委員会は2019年5月の欧州議会選挙までに具体的な成果を出すよう求めている。