2018/6/28 LROニュース(3)

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  • 2018.06.29 UP
    2018/6/28 LROニュース(3)
    • 【1】 ロシア水文気象監視局が浮体式自航北極点研究観測施設を発注
      • ロシア水文気象監視局(Roshydronet)はサンクトペテルブルクの海軍造船所に、浮体式自航可能なArc8の船級を持つ最大14人の乗員と48人の研究者が乗船して2年間持続的に自律航行できる北極点観測プラットフォームを発注した。建造は2019年に開始され、2020年に竣工する予定。プラットフォームの仕様は船長67.8m、幅22.5m、7500dwt、最大運航速度10ノット以上、建造費用9800万ユーロ。これまでロシアの北極点観測施設は大きな浮氷の上に1937年から建造されており、最後の観測施設は2012年10月に建設されたが、浮氷が分解したため、2013年5月に観測を中止した。
      • 原文 Apr. 24, 2018, The Barents Observer(長谷部正道)
    • 【2】 ナイジェリアのハッカー集団が海運会社を標的に詐欺行為
      • ネットワークセキュリティ会社Secureworksの分析によれば、Gold Galleonと呼ばれる、海運会社ばかりを狙った犯罪組織による詐欺が発生している。この犯罪組織はプロキシサービスを使って所在を隠ぺいしているものの、ナイジェリア特有の英語を使用するなど、ナイジェリア人組織である可能性が高い。彼らの手口は、マルウェアが添付されたメールを標的に送り付け、これに感染したコンピュータのキーボードタッチの記録を入手することで会社のメールアカウントのパスワードなどを盗み、顧客との取引メール等を覗き見したうえで、犯罪組織の口座に送金先をすり替えた偽の請求書をメールで取引先に送って被害者に送金させるものである。Secureworksは、小規模な海運会社ほどこのような詐欺に遭うリスクが高いと警告しており、対策としてメールの2段階認証の導入を推奨している。
      • 原文 Apr. 24, 2018 The Maritime Executive (武智敬司)
    • 【3】 シンガポールが24時間稼働の海事サイバーセキュリティ運用センターを開設
      • シンガポール海事港湾庁(MPA)とシンガポール船主協会は、シンガポール海事週間2018に併せて、第2回海事サーバーセキュリティセミナーを開催し、海運分野のデジタル化に対応して今後予測されるサーバーリスクに対して、海事業界としての抵抗力を強化するために、最新の対策などについて議論を行った。このセミナーでMPAは海事サーバーセキュリティを強化するための重点施策として、重要な情報インフラ(Critical Information Infrastructures: CIIs)を保護するために、早期にサイバー攻撃を発見・監視・分析・対策を立てるための24時間365日運用の海事サーバーセキュリティ運用センターを本年第3四半期末までに立ち上げると発表した。
      • 原文 Apr. 24, 2018, MPA(長谷部正道)
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