2018/6/25 LROニュース(3)
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2018.06.26 UP
2018/6/25 LROニュース(3)
- 【1】 次期米太平洋軍司令官、インド太平洋での米軍増強を求める
- トランプ政権が次期太平洋軍司令官に指名しているデビットソン大将は米上院の公聴会において、中国を念頭に置いた新たな米国防戦略に従って、インド太平洋地域の米軍の増強と同盟国との関係強化の必要性について証言した。デビットソン大将は、今後、超音速兵器や宇宙・サイバー空間における戦力、良好に訓練された兵士や沿岸警備隊員が不可欠で、現在の太平洋軍では不十分と述べた。また南シナ海の埋め立てや一帯一路政策について中国が軍事性を否定していることに対し、言動と行動が一致していないと批判し、中国の軍備増強を、世界で最も野心的な軍備近代化であると述べている。
- トランプ政権が次期太平洋軍司令官に指名しているデビットソン大将は米上院の公聴会において、中国を念頭に置いた新たな米国防戦略に従って、インド太平洋地域の米軍の増強と同盟国との関係強化の必要性について証言した。デビットソン大将は、今後、超音速兵器や宇宙・サイバー空間における戦力、良好に訓練された兵士や沿岸警備隊員が不可欠で、現在の太平洋軍では不十分と述べた。また南シナ海の埋め立てや一帯一路政策について中国が軍事性を否定していることに対し、言動と行動が一致していないと批判し、中国の軍備増強を、世界で最も野心的な軍備近代化であると述べている。
- 【2】 中国空母と米欧空母の性能比較
- 4月23日、大連の造船所で建造されていた中国国産空母が造船所を離れ、黄海及び渤海の試験海域に向けて航行中とみられが、このことについて中国国防部はなんら発表をしていない。マカオの軍事専門家はこの空母について、新造であるものの、1980年代を彷彿とさせる旧式技術の典型と評している。「遼寧」を含む中国空母は、仏のシャルルドゴールや英のクイーンエリザベスと同規模の中型空母であるが、英空母が艦載機にF35Bを搭載しているのに対し、中国空母のJ15は攻撃能力の点で大きく劣る。また排水量10万トンの米空母ジェラルド・フォードと比較すれば中国空母は格段に能力が低く、機関出力は米空母が40%上回っているほか、米空母で実用化されている最新の電磁カタパルトについても、中国が実用化に至るまでにはまだ数年を要するとみられる。
- 4月23日、大連の造船所で建造されていた中国国産空母が造船所を離れ、黄海及び渤海の試験海域に向けて航行中とみられが、このことについて中国国防部はなんら発表をしていない。マカオの軍事専門家はこの空母について、新造であるものの、1980年代を彷彿とさせる旧式技術の典型と評している。「遼寧」を含む中国空母は、仏のシャルルドゴールや英のクイーンエリザベスと同規模の中型空母であるが、英空母が艦載機にF35Bを搭載しているのに対し、中国空母のJ15は攻撃能力の点で大きく劣る。また排水量10万トンの米空母ジェラルド・フォードと比較すれば中国空母は格段に能力が低く、機関出力は米空母が40%上回っているほか、米空母で実用化されている最新の電磁カタパルトについても、中国が実用化に至るまでにはまだ数年を要するとみられる。
- 【3】 ミシシッピ川でオランダ籍タンカーから重油が流出
- 4月23日未明に米国沿岸警備隊(USCG)のニューオリンズ事務所が受けた通報によれば、ルイジアナ州ノルコのミシシッピ川でオランダ籍タンカーから重油が流出し、USCGなどが対応にあたっている。流出箇所はすでに把握されており、当初、流出量は2,600ガロンと報告されたものの、約1,400ガロンに下方修正されている。この流出による航路の閉鎖等は発生しておらず、現在まで野生生物への影響も報告されていない。USCGが航空機により流出油の拡大範囲の調査を行っている。流出の原因については調査中であるが、ニューオリンズ付近のミシシッピ川では4月12日にも、貨物船の岸壁衝突に伴う燃料油の流出が発生している。
- 4月23日未明に米国沿岸警備隊(USCG)のニューオリンズ事務所が受けた通報によれば、ルイジアナ州ノルコのミシシッピ川でオランダ籍タンカーから重油が流出し、USCGなどが対応にあたっている。流出箇所はすでに把握されており、当初、流出量は2,600ガロンと報告されたものの、約1,400ガロンに下方修正されている。この流出による航路の閉鎖等は発生しておらず、現在まで野生生物への影響も報告されていない。USCGが航空機により流出油の拡大範囲の調査を行っている。流出の原因については調査中であるが、ニューオリンズ付近のミシシッピ川では4月12日にも、貨物船の岸壁衝突に伴う燃料油の流出が発生している。