2018/4/11 LROニュース(4)

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  • 2018.04.12 UP
    2018/4/11 LROニュース(4)
    • 【1】 OECDがスウェーデンの海運非炭素化政策について報告書を作成
      • 3月9日、OECDの国際交通フォーラム(International Transport Forum: ITF)はスウェーデンにおける海運非炭素化に関する取り組みを先進事例として分析した報告書を発表したところ、さらなる改善点として指摘されている提案の概要は以下のとおり。①スウェーデン政府は海運分野での非炭素化を進めるためのインセンティブとしての財政措置を拡大すべきで、海運金融を行っている政府系金融機関にも海運の非炭素化を促進する制度の導入を促すべき。②政府が利用する海運会社を選定するにあたり、非炭素化に取り組んでいる企業を優遇し、港湾使用料金等についても、非炭素化に着目した割引制度を検討すべき。③スウェーデン政府は同国の海運非炭素化に向けたベストプラクティスをIMO等の国際的な場で披露し、IMOのGHG戦略の策定に貢献し、欧州投資銀行の低炭素船舶に対する融資基準の簡素化などを働き掛けるべき。
      • 原文 Mar. 9, 2018, ITF (長谷部正道)
    • 【2】 一帯一路:アムステルダム港と浙江省との間に鉄道直航サービスが開始
      • 3月7日に、中国の一帯一路政策の一環として、アムステルダム港のコンテナターミナルと中国浙江省の義鳥を直結する全長1万1000キロで16日間かかる鉄道輸送サービスが開始された。対象となる貨物としてオランダから輸出される機械・石油製品・薬品・化学製品などが想定されている。鉄道輸送による「シルクロードサービス」はオーストリアの鉄道貨物グループのエージェントであるNUNNER Logisticsが担当し、同社はアムステルダムだけではなく、欧州内に25の中国と結ぶ鉄道集荷拠点を保有している。
      • 原文 Mar. 8, 2018, AJOT (長谷部正道)
    • 【3】 国連事務総長がブルームバーク前NY市長を環境担当の国連特使に任命
      • 3月5日、国連事務総長は前ニューヨーク市市長のブルームバーク氏を環境担当の国連特使に任命した。同氏はトランプ大統領が就任して以来、国家あるいは地域レベルの地球温暖化防止運動に対して何千万ドルもの支援をし、ブラウンカリフォルニア州知事とともに、州政府や経済界が協力して、トランプ政権の反環境的な政策を無力化しようと試み、昨年ボンで開催されたCOPにおいても外交的な役割を果たした。同氏は環境問題担当特使として、2019年に国連本部で開催される予定の環境サミットに向けて、グテーレス事務総長を補佐していく。
      • 原文 Mar. 6, 2018, Climate Change News (長谷部正道)
    • 【4】 フィンランド交通通信省が北極圏の新鉄道ルートの可能性調査結果を発表
      • 2017年7月に、フィンランド交通通信省は交通庁に対し、ノルウェーの交通当局と協力して、5つの新路線案について、経済的な現実性も含め、可能性調査を実施するように委託したが、3月9日、当該可能性調査報告書が発表されたところその概要は以下のとおり。①オウルからロヴァニエミをへてノルウェーの北極海に面するチルケネスに至る路線が選定され、この路線について更なる調査検討が行われることになった。②当該路線は経済的に見ても他の路線に比べて実現可能性が高い。③チルケネスは不凍港であることから、フィンランドにとって大西洋航路や北極海北航路を利用した新たな物流ルートが一年間を通じて確保でき、全欧州諸国との接続性が飛躍的に改善される。
      • 原文 Mar. 9, 2018, フィンランド交通通信省(長谷部正道)
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