2017/9/6 LROニュース(4)

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  • 2017.09.06 UP
    2017/9/6 LROニュース(4)
    • 1】    絶好調のコンテナ市場に暗雲
      • 1】海運情報のXeneta社によれば、定期船部門は最悪だった2016年を脱し、運賃市況も回復し、コンテナ船社各社とも目覚ましい収益の改善を成し遂げる予定。しかし、アジア=欧州航路だけでも今後2年間に新たに78隻の超大型新船が就航し、輸送能力が23%増加する見込み。18000TEUクラスの超大型コンテナ船が規模の利益に従ったコスト節約効果を達成するためには、91%以上のロードファクターを達成する必要があり、輸送需要の伸びが期待できるアジア=欧州航路でも、新たな供給能力増加の全てを吸収しうる需要増大は期待しにくく、コンテナ船各社が超大型新船の投入競争にしのぎを削る中で、せっかくの市況の回復という好循環を反転させるリスクが大きい。
      • 原文 August 29, 2017, Maritime Logistics (長谷部)
    • 2】    北海の海底油・ガス田から予想以上のメタンガスが排出
      • 2】独の研究機関であるGEOMARが発表した調査研究によれば、海底石油・ガス田の試掘井戸周辺の沈殿物から長期間にわたり従来予測より多いメタンガスが排出されていることが分かった。2010年4月にメキシコ湾で発生したDeepwater Horizon事故は、プラットフォームの下にたまった膨大なメタンガスが爆発した結果発生したが、現在操業中や古くて操業が中止された海底井戸周辺からの小規模のメタンガスの漏出がより頻繁に発生し、北海における地球温暖化ガスの主要な発生源の一つとなっていることが判明した。北海では試掘も含めてこれまでに11000以上の井戸が掘られており、こうした穴より海底から1000m以内の比較的浅いところにたまっているかなり多くのメタンガスが海底に漏出している。
      • 原文 August 28, 2017, GEOMAR (長谷部)
    • 3】    競争法の一括適用除外の範囲と不確実性が香港の競争力を低下させる可能性
      • 3】既報のとおり、8月8日に香港競争当局は市場占有率が40%以下であれば船舶共有協定(VSA)に対する競争法の一括適用除外を認めた一方で、自主協議協定(VDA)については否認した。これをコンテナ中継港のライバルとしてのシンガポール港と比較すると、星は市場占有率の上限を50%まで認めるほか、VDAについても競争法の一括適用除外を明確に認めている。また香港の競争法では、誰もが船社を相手取って競争法違反の訴訟を提起できるので、船社は常に訴訟リスクを考慮しなくてはいけないと香港定期船協会の事務局長は懸念している。香港でサービスを提供する船社は2018年2月までの猶予期間内に、現在のビジネス慣行を見直すことが可能であり、多くの船社は香港航路について、一括運賃引き上げや自主的な契約価格の指標の対象から外すだけでなく、北部アジアにおける他の航路における協定の内容が、香港航路の競争を制限しないように配慮する必要がある。
      • 原文 August 30, 2017, Seatrade Maritime News (長谷部)
    • 4】    海中転落者の早期発見システムの必要性
      • 4】(論説)海中転落者の救助において最も重要なことは、落水者を早期に発見することにある。クルーズ旅客の増加に従って海中転落事故の件数も増加しており、ある研究においては落水者の75%が死に至っているとの統計もある。SOLAS条約やISMコードは船員の訓練や必要な救命ボートなどの設備について規定しているが、落水者を直ちに認知し発見するための設備等については規定がない。貨物船の船員の場合は、落水したら直ちに位置を発信するライフジャケットが徐々に普及しているが、旅客船においては旅客はライフジャケットを常時装着していない。長距離赤外線カメラを含む複数のセンサーによる落水者の探知、最新の警報システム及びECDISとのリンクを備えたシステムを開発すれば、捜索救助の効率を高め、海上の人命保護の向上に資するであろう。
      • 原文 September 06, 2017, The Maritime Executive (武智)
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