2017/9/4 LROニュース(5)

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  • 2017.09.04 UP
    2017/9/4 LROニュース(5)
    • 1】ナイジェリア・ラゴスでタンカーから油が窃盗
      • 1】IMB・ICCによれば、8月19日2時50分に、ギニア湾のラゴスの一般錨地に停泊中のタンカーの当直員が右舷船首付近に浮遊物質を発見し、乗船していた武装保安要員に通報し、保安要員は威嚇射撃を行った。盗賊の一人は船首楼から船外に飛び込んで逃げたが、警報が発せられたため、当直要員を除きすべての船員はシタデルに退避した。保安要員が甲板部を点検した後、船員もシタデルから出て、船内をくまなく捜索したところ、隠れていた盗賊を発見し、武装要員が捕捉した。残りの盗賊は結果として油をいくらか窃盗することに成功したものとみられる。
      • 原文 August 22, 2017, ASKET (長谷部)
    • 2】韓国政府が海事産業業支援のために韓国海事促進会社を設立することを発表
      • 2】8月24日、韓国海洋水産部は経済関係閣僚会議で、2018年6月に5兆ウォンの資本金で韓国海事振興会社(Korea Maritime Promotion Corporation: KMPC)を釜山に設立すると発表した。韓国新政権は政権公約として100大国家事業の推進を掲げているが、海運・造船産業の共存のための推進母体の設置はこの100大事業の一つであり、新会社はこの推進母体となる。韓国海事振興会社は韓進海運の破綻以来長期間続いてきた韓国海運業を不振から立ち直らせるための金融上・政策上の支援を行い、具体的には既存の海事補助事業を引き継ぐほか、新たに新船やターミナルへの投資や債務保証、船社の保有船を買い上げたうえで、同じ会社に安価にその船舶を貸し出すような支援事業を行う。
      • 原文 August 25, 2017, Business Korea (長谷部)
    • 3】Ernest & Youngがギリシャの生き残り戦略について報告書を発表
      • 3】(論説)世界的な会計・税務コンサルタントのアーンスト・アンド・ヤング(EY)は「世界の海運の中心地として生き残るためのギリシャの戦略の再考(Re-positioning Greece as a global maritime capital)」と題する報告書を発表したところ概要以下のとおり。国際的な貿易の中心が極東の国々に今後ともシフトする結果、ロンドン・ハンブルグ・オスロ・ロッテルダムはその競争上の長所を活かしても世界の海事産業の中心としてではなく、欧州内の中心として生き残るのが精一杯で、ギリシャ自身も世界の海事産業の中心として生き残るためには多くの課題を克服する必要がある。ギリシャの競争上不利な点としては、海運産業を支援する金融力の不在、港湾インフラの劣後、税制上の不利が挙げられ、この結果ギリシャ船主の半分以上は活動の拠点をギリシャ外に移転することを検討しており、アンケートに回答した船主の3/4以上が向こう10年以内にシンガポールが世界の海事産業の中心になるとみている。今後のギリシャの生き残り策としては①海事教育の強化②海事産業に有利な規制改革③港湾インフラの改善④民間活力の推進が考えられる。
      • 原文 Ernest & Young (長谷部)
    • 4】USCG:ECDISの海図情報の更新について海事安全情報
      • 4】8月25日、米国沿岸警備隊(USCG)の商船法令順守局は「国際水路機関(IHO)の新基準に従った電子海図表示情報システム(ECDIS)の更新」に関する海事安全情報を発表したところその概要以下のとおり。8月31日までにIHOの新基準に従った海図情報を船舶のECDISに更新入力できない米国籍船の船主・船社は9月1日以降国際航海に出る前に以下の措置をとることを勧告する。①ECDIS製造事業者がIHOの新基準に沿った海図情報の更新を行う日付を記した書類の取得と保持②最新の紙の海図の入手・保持③紙の海図を使用する場合には当該船舶職員が紙の海図を使用することができる資格を保有することを確認④寄港地のPSC実施機関に対して上記の事情を時間的余裕をもって事前通報すること。一方で、米国に寄港する外国籍船船舶の船主・船社は、8月31日までに船舶のECDISの海図情報の更新を済ませるとともに、IMOで合意された「ECDISの使用に関するGuidance for Good Practice (GGP)」をよく勉強し、もし新基準に従ってない場合は、船長はUSCGのPSC担当官に旗国政府・ECDIS製造事業者・同維持管理事業者の発行した必要書類を提示すること。
      • 原文 August 25, 2017, USCG Maritime Commons (長谷部)
    • 5】EU海軍、ジプチ沿岸警備隊に技術支援訓練
      • 5】8月30日、ジプチに入港中のEU海軍艦Rayoは、ジプチ沿岸警備隊に対して技術支援訓練を実施した。訓練はRayo艦上におけるブリーフィングから始まり、防火服の使用方法など、船舶火災対応について包括的な訓練を行った。ジプチ沿岸警備隊は被害制御技術や装備について高い関心を示すとともに、他の分野に対しても訓練を継続したい旨を表明した。
      • 原文 September 04, 2017, EU Navfor (武智)
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