2017/8/7LROニュース(4)

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  • 2017.08.07 UP
    2017/8/7LROニュース(4)
    • 1】北極海北航路:伴走砕氷船なしのLNG輸送が初めて開始
      • 1】トータル社は砕氷能力を持った新造LNG船を利用して、これまでのように砕氷船を伴走させずに北極海北航路を自走する初めての商業LNG輸送を開始した。初航海はノルウェーのSnohvit LNG輸出基地から韓国の保寧にあるトータル社のLNG発電所に輸送される予定。北極海北航路を利用し、ベーリング海を経由することにより、必要航海日数がスエズ運河経由の半分の15日で済むことになる。新船は7月から11月にかけて、砕氷船の伴走なしで北極海北航路を自力航行することが可能で、ロシアのヤマルLNGを輸送するために特別に建造され、今後同型船を14隻建造する予定。
      • 原文 July 27, 2017, TOTAL (長谷部)
    • 2】比下院が船員労働憲章を満場一致で採択
      • 2】7月28日、比下院は船員労働憲章(House Bill 5685)の最終案を満場一致で可決した。同法案は船員の労働環境・雇用条件等を改善し、船員の家族の社会経済学的な地位を引き上げることを目的としている。同法案は自国籍船か外国籍船かを問わず、また内航・外航を問わず全ての船舶で働くあらゆる比船員に適用される。但し、軍艦、商業運送に従事していたい政府の船舶、漁船等には適用されない。この法の適用により、船員は安全基準に従った安全な環境で働き、適切な環境の下、船内で働き・生活する権利が保障される。また、船員は医療・福祉等の健康上・社会的な保護を受けることができる。
      • 原文 July 28, 2017, PNA (長谷部)
    • 3】BBNJ第4回準備会合が終了
      • 3】7月21日、BBNJ第4回準備会合において、公海上における生物多様性を保護するための国際条約について可及的速やかに交渉を開始することを国連総会に勧告することが合意された。公海は海洋の全面積の約60%を占め、いかなる国の管轄下にもないが、地球の気候変動・食料供給・人類の経済活動に大きな影響を及ぼすが、今迄法的管理の下に置かれていなかった。国連は2015年に向こう2年間に公海上における海洋保護区の設定・海洋遺伝子資源の共有・環境影響調査・海洋技術の途上国への移転について準備会合で討議を重ねコンセンサスの形成を目指すことを決定していた。
      • 原文 July 25, 2017, News Deeply (Hannah)
    • 4】EU加盟9か国が「加盟国毎の排出量上限に関する命令」の適用除外を申請
      • 4】EUの「加盟国毎の排出量の上限に関する命令」は年間に各国が排出することができる汚染量の上限を定めており、この上限量は「欧州大気品質規則」とあいまって日常国民が街中で吸引する汚染物質の量を制限することを目的としている。加盟国政府は過去の国別排出量上限について、いくつかの条件が整えば、適用除外を申請することができ、このほどオーストリア・ベルギー・独・デンマーク・スペイン・フィンランド・仏・アイルランド・ルクセンブルグの9か国が2015年の上限量を引き上げるように申請を提出した。欧州環境局(EEB)をはじめとする環境団体は共同で欧州委のベラ委員に書簡を送り、「加盟国は法的な抜け道を利用して大気の品質管理の失敗を隠すべきではない。」として、上記9カ国の対応を批判した。
      • 原文 July 28, 2017, EEB (Hannah)
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