2017/6/28 LROニュース(4)

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  • 2017.06.28 UP
    2017/6/28 LROニュース(4)
    • 1】スウェーデンが海洋ごみの削減を積極支援
      • 1】2017年1月に、海洋ゴミの削減の必要性を世界中に認識させるために、Clean Seas Campaign(CSC)が開始されたが、国連海洋会議を契機に共同議長国のスウェーデンは CSCに参加し、900万クローナの資金支援を行うことを決定した。さらに同政府は、陸上起源のごみの削減に取り組む国連環境計画に対しても500万クローナの資金支援を行う。同国はPETボトル回収時の返金システムの導入など海洋ゴミの削減に熱心に取り組んでおり、5月31日からは、小売店に使い捨てのプラスチック袋の環境上の影響を消費者に伝えることを義務付けるとともに、マイクロプラスチックが含まれる化粧品の製造・販売を近日中に禁止する予定。
      • 原文 June 7, 2017, UNEP (Hannah)
    • 2】コスタリカが海洋保護区を拡大
      • 2】6月8日の世界海の日に併せて、コスタリカは同国の太平洋岸のニコヤ湾に新たに800㎢の海洋保護区を設定し、同国の海域内の海洋保護区の割合を12.7%から15.7%に拡大したと発表した。この海域には37の希少海洋生物、3カ所のウミガメの産卵場所、3か所のイルカ・クジラなどの海洋哺乳類の生息地が存在する。コスタリカは国連Clean Seas Campaign (CSC)にも参加し、海洋ゴミの削減に取り組んでいるが、コスタリカ全土で毎日発生する4トンのごみの20%は河川や海岸に排出されているが、政府は使い捨てのプラスチックの使用を再生可能で海でも容易に分解される物質に置き換える政策を進めている。
      • 原文 June 8, 2017, UNEP (Hannah)
    • 3】国際アムネスティがEUのリビア沿岸警備隊支援を批判
      • 3】国際アムネスティはEUによるリビア沿岸警備隊支援について、難民が送還され不法な勾留や拷問、強姦にさらされるリスクに目をつぶるものであると批判している。リビア沿岸警備隊は過去に、難民に対する虐待で訴えられており、リビアに連れ戻された難民が収容される監獄や収容所は、過酷な環境にあるといわれている。EUはリビア沿岸警備隊に対し訓練や船艇供与の支援を行っているが、欧州対外行動局によれば、訓練には人権や女性の権利保護の分野も含んでいるとしている。欧州委員会副委員長は、リビア沿岸警備隊の強化はリビア領海の治安向上に寄与し、安全な漁業活動など、リビアに新たな経済活動をもたらすと述べている。
      • 原文 June 21, 2017 The Maritime Executive(武智)
    • 4】安全運航の向上のため米海軍に必要な改善
      • 4】米海軍少佐が米海軍協会(U.S. Naval Institute)のブログに寄稿した概要は以下の通り。近年に発生した事故から、安全運航の向上のために米海軍艦船が改善すべき事項が3点ある。1点目は、脅威警戒態勢が許す範囲で、交通が輻輳する海域ではAISを常時発信すること、2点目は、商船乗組員がSTCW条約で要求されているように、艦長、副長及び艦橋で当直に従事する全ての士官及び下士官が自動衝突予防援助装置(ARPA)講習を業務資格として必要とする仕組みとすること、3点目は、電子海図表示装置(ECDIS)やレーダー、AIS画像表示装置などの情報を一つの画面に表示させるシステム統合を進めることである。
      • 原文 June 21, 2017 米海軍協会ブログ(武智)
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