2017/5/9 LROニュース(5)

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  • 2017.05.09 UP
    2017/5/9 LROニュース(5)
    • 1】上海港洋山コンテナターミナルが大混雑でコンテナ船運航に大幅な遅延
      • 1】世界で最も規模の大きい上海港の洋山コンテナターミナルは、4月初旬から始まった濃霧と新たなアライアンスのサービスの開始でコンテナ量が増えた結果、混雑が深刻化しており、100隻以上のコンテナ船が港外で滞船している状況で、4月16日から18日の平均で、コンテナ船スケジュールの遅れは平均して53時間に達しており、マースクなどの大手船社は既に荷主に対して遅れの状況について情報提供を開始した。上海港は2010年以来、世界で最大のコンテナ取扱港であり、2016年は対前年比1.6%増の3710万個のコンテナを取り扱っている。
      • 原文 Apr. 21, 2017, Reuters (長谷部)
    • 2】中国海軍の更なる拡張計画
      • 2】4月23日は中国海軍にとって創設68周年の記念日であったが、これを記念して人民解放軍の4月20日付の日報に寄稿された専門家の論文によれば、空母の戦闘能力の向上として、10人以上の操縦士が空母搭載機の操縦士としての資格を既に取得し、中国は自国の空母で空母搭載機の操縦士の育成を行える世界で数少ない海軍国となったとし、長期的には最低6個の空母打撃群と、空母の基地として海外に10か所の海軍基地を持つ必要があるとしている。中国は既に海賊対策の支援基地として最初の海外の海軍基地をジプチに保有しているほか、中国の支援でパキスタンのグワダルとスリランカのハンバントータに新たな港湾を建設中だが、ハンバントータは商業港として整備されているが、グワダルはパキスタン政府の要請で海軍基地として整備されており、地元の反政府軍からの攻撃に対処するため、中国軍が軍事支援を行っている。以上の3港は習近平国家主席の何十億ドルもかけた「海のシルクロード」の中核を担っている。
      • 原文 Apr. 20, 2017, Global Times (長谷部)
    • 3】ノルウェーが2010年HNS 条約の最初の締約国に
      • 3】4月21日、ノルウェーはHNS条約の批准書と昨年1年間におけるHNS条約対象危険物の輸入実績をIMOに提出し、最初の2010年HNS条約の締約国となった。本条約は12以上のIMO加盟国(そのうち4か国以上は200万GT以上の船舶を保有すること)が批准し、かつ当該加盟国が輸入するHNS貨物の総量が4000万トンを超えれば発効する。既報のとおり、EUにおいても4月5日欧州議会が同条約を批准するための理事会決定案を承認したので、次回欧州理事会で同決定案が正式に決定されれば、EU加盟国もHNS条約を批准することが可能となる。
      • 原文 Apr. 21, 2017, IMO (長谷部)
    • 4】中国海軍、海賊容疑者を現地当局に引渡す
      • 4】5月5日、中国海軍は、ソマリア沖で貨物船を襲撃した海賊容疑者3人をプントランド海上警察に引き渡した。容疑者らは今年4月、ツバル籍貨物船OS35をハイジャックする目的で襲撃したが、OS35の遭難信号を受けた中国海軍に制圧されていた。引き渡された容疑者には、現地海賊のリーダーが含まれている。
      • 原文 May. 05, 2017 Reuters(武智)
    • 5】米で船舶へのレーザー光照射が頻発
      • 5】米国でチェサピーク湾を航行する船舶に対してレーザー光を照射する事件が頻発しており、米国沿岸警備隊(USCG)が調査している。レーザー光の照射は5月3日の夜中から午前3時にかけて4件、5月1日に3件発生したほか、4月30日、4月7日にも発生している。USCGによれば、レーザー光などの強力な光線は水先人の視界を幻惑させ、他の小型船舶を発見できなくするなど航行に危険を生じ、衝突などの海難を引き起こす可能性がある。自動車や船舶、航空機に対してレーザー光を照射する行為には、10年以下の懲役及び2500ドル以下の罰金が定められている。
      • 原文 May. 05, 2017 Safety4Sea(武智)
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