2017/3/9 LROニュース(6)

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  • 2017.03.09 UP
    2017/3/9 LROニュース(6)
    • 1】 米海軍第1空母打撃群が南シナ海の哨戒任務に
      • 1】 2月18日から、空母カールビンソンを中心とする米海軍第1空母打撃群が南シナ海の定期的な哨戒活動に従事している。同打撃群は南シナ海に派遣される前に、ハワイ・グアム沖で打撃群としての対応能力の向上を目的に演習を行った後、フィリッピン海で作戦行動を行っている。同打撃群は、ニミッツ級の空母カールビンソンに加えて、巡航ミサイル駆逐艦と航空機から編成されている。空母カールビンソンは1983年に初めて南シナ海に投入されて以来、過去35年間に南シナ海で16回の作戦に従事している。
      • 原文 Feb 18, 2017米海軍(長谷部)
    • 2】 NZが3月9日から海事労働条約の適用を開始
      • 2】 2月17日、NZ政府は3月9日から海事労働条約(MLC)の適用を開始すると発表した。NZはMLCを批准している81か国のうちのひとつで、同条約は船舶で働くすべての労働者に適用され、全ての船員が安全と健康に関する訓練を受けることを義務付けている。同条約では国外で航海中に船員が入院や治療を必要とする場合には、船主の費用で陸上の病院で治療を受ける権利を保障し、船員が病気にかかりまたは死亡した場合には、速やかな賃金の支払いと本国に送還される権利を保障している。NZ籍船については、同条約の要件をほぼ既に満たしている「職場における健康と安全に関する法律」が2015年から適用されているので、同条約の施行に伴い大きな影響はない。
      • 原文 Feb 17, 2017Maritime NZ(長谷部)
    • 3】 スペインの港湾労働者組合が予定されていた波状ストを中止
      • 3】 2月15日、スペインの港湾労働者組合は2月下旬に予定していた3日間の波状ストを中止すると発表した。スペイン政府は港湾管理の方法を全面的に見直して、船社等に組合に属しない港湾労働者を雇用することを認める改革案を発表していたが、同政府が改革案の実施を延期し、組合と協議することを認めたため、ストが回避された。スペインの国内の全港湾では約6000人の港湾労働者が雇用され、年間約5億トンの海上貨物の荷役を行っており、ストが実施されれば、自動車産業を中心に甚大な影響が出る恐れがあった。
      • 原文 Feb 15, 2017Reuters(長谷部)
    • 4】 地球の温暖化が継続し、北極海の海氷が歴史的最低水準に
      • 4】 2月17日、世界気象機関(WMO)が発表したところによれば、全世界的に気温が高い状態が続いており、特に北極圏では例外的に気温が高い状態となり、この結果、1月としては歴史的に最低の水準まで海氷が減少している。米海洋大気庁(NOAA)とNASAの観測結果によれば、1月の世界の平均気温は史上3番目に高く、20世紀の平均である12度より、0.88度高い12.88度となった。さらに地球温暖化の指標として重要な大気中の二酸化炭素濃度も着実に上昇している。北極圏における高温の状態は2月に入ってからも継続している。これは大西洋上の強力な嵐が暖かで湿気の多い大気を北極海に大量に送り込んだ結果と考えられる。
      • 原文 Feb 17, 2017WMO(長谷部)
    • 5】 陽明海運が新株の発行により資本増強
      • 5】 2月17日、陽明海運は1月23日に発表した財政再建策に従い、1億6133万の新株を発行し、これを官民の6社が引き受けて、5440万米ドルの資金を新たに調達すると発表した。6社の内でも最も多く新株の引き受けを行うのは、台湾政府の国家開発基金(NDF)で、新株引受の結果、同社の株式の6.39%を保有することとなり、交通通信省が保有する株式と合わせて、台湾政府として同社の発行済み株式の36.62%を保有することとなる。
      • 原文 Feb 17, 2017陽明海運(長谷部)
    • 6】 週間海上保安情報(2月22日-28日)
      • 【6】 インドネシア:2月22日午前3時55分頃、バタム島Batu Ampar錨地で錨泊していたタグボートに、ナイフを持った5人の強盗が侵入した。監視カメラで侵入を察知したタグボート乗組員が警報を作動させたため、強盗は何も盗らず逃走した。インドネシア沖合では船舶を狙った強盗が多発しているが、一般的には暴力的ではない。強盗は夜陰に紛れて行われることが多いため、乗組員による警戒の維持が必要である。 ナイジェリア:2月19日午前8時30分頃、Forcadosの西南西33マイルで武装した海賊がアスファルトタンカーに侵入、タンカー乗組員はシタデルに避難し海軍に支援を求めた。海賊はタンカーの施設を破壊し、海軍部隊が現場に到着する前にタンカーの備品を盗んで逃走した。また、2月7日午後8時15分頃、ボニー島沖60マイルにおいて正体不明のスキフがLPGタンカーに接近し、海賊がLPGタンカーに侵入した。LPGタンカー乗組員の多くはシタデルに避難したが、逃げ遅れた3名が不明となり、誘拐されたと思われる。ナイジェリアの海賊は最も重武装で、容易に武器を使うことで知られている一般的には、誘拐被害者は身代金要求のため、傷付けられることはないが、誘拐に伴う交戦で乗組員が負傷する事例がある。
      • 原文 Feb 28, 2017Protection Vessels(武智)
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