2017/3/7LROニュース(5)
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2017.03.07 UP
2017/3/7LROニュース(5)
- 1】 揚子江船業がバラ積み船の船主業に進出
- 1】 中国船舶工業集団(CSSC)が、CSSC Leasingという子会社を設立して、船主業に乗り出しているように、不況に苦しむ中国の造船業界にあっては、本業の不況を補うために船主業に乗り出す造船会社は少なくないが、民営で最大の造船会社である揚子江船業も本格的な船主として、シンガポールの子会社である揚子江海運を利用して、所有船舶を増やしている。揚子江海運は現在13隻のばら積み船を保有し、今後数年以内に30隻程度の新造船を加える予定。 原文 Feb 15, 2017Splash24/7(長谷部)
- 2】 カナダ政府が外国人船員に対する臨時労働許可発給に関し労組と和解
- 2】 カボタージュの適用除外の許可を受けてカナダの内航海運に従事している数百隻の外国船舶に乗り組む外国人船員に対し、暫定外国人雇用事業(TFWP)の一環として、カナダ政府雇用社会開発省(ESDC)が労働許可を不適切に継続して発給していたことに対し、カナダ船員国際組合(SIUC)はこれまでに50件以上の訴訟を提起してきた。2月15日、同組合は以下の条件で、カナダ政府と和解に達した。①SIUと協議のうえ、ESDCのTFWPの運用を見直すこと。②外国人船員を雇用しようとする雇用主はまず初めにカナダ人船員に対する求職を行うこと。③カナダで乗務している外国人船員が最低賃金以下の劣悪な雇用条件で雇用されていることに対する調査を開始すること。 原文 Feb 16, 2017SIUC(長谷部)
- 3】 米連邦海事委員会の新委員長が始動
- 3】 2月15日、トランプ大統領に任命された米連邦海事委員会(FMC)委員長候補のKhouri氏が第21代の委員長としての仕事を開始した。Khouri氏はケンタッキー出身で、40年間以上、海事部門のキャリアを重ねているが、ミシシッピ川を往復する艀をけん引するタグボートの甲板員としてキャリアを開始した。同氏は船長と一等水先人の資格も保有している。その後、ルイスビル大学法学部でJDを取得した後、American Commercial Linesで23年間勤務し上席副社長にまで上り詰めた後、MERS/Economy Boat社の会長職を経て、2010年からFMCに勤務している。 原文 Feb 16, 2017FMC(長谷部)
- 4】 仏領ポリネシア政府が洋上浮体式人工島開発のため法的枠組みの検討を開始
- 4】 1月13日、仏領ポリネシア政府は、洋上浮体式人工島開発事業(The Floating Island Project)を推進するための法的枠組みを米のThe Seasteading Instituteと協力して進めることを合意した。具体的には洋上浮体式人工島の周辺に特別なEEZを構築できないか検討を行う。The Seasteading Instituteは洋上浮体式人工島を建設するために新たにBlue Frontiersという新会社を設立し、海面の上昇によって島の水没が懸念される仏領ポリネシアに、洋上浮体式人工島という新たな土地を創設し、同国のBlue Economyの促進を支援する。昨年9月には同国大統領の招請で、The Seasteading Instituteに所属する国際的な専門家たちが同国のタヒチ島、トウパイ島、ライテア島で現地調査を行っている。 原文 Jan 17, 2017The Steading Institute(長谷部)
- 5】 USCG、大型極海砕氷船建造に向けた研究分析契約を締結
- 5】 2月22日、米国沿岸警備隊(USCG)は、大型極海砕氷船の設計に関する研究と分析について、General Dynamics社等5社と総額2000万ドルの契約を締結した。研究の目的は、設計及びシステムの側面からのアプローチによるコスト削減と建造工程の短縮である。研究の結果は大型極海砕氷船のシステム仕様書の刷新と承認に役立てられる予定で、今後USCGは2017年度末までに詳細な設計、建造に関する提案要求書案を公表、2018年度に最終的な提案要求書を公表し、2019年度に設計及び建造契約を締結する予定である。 原文 Feb 22, 2017The Maritime Executive(武智)