2017/3/21 LROニュース(7)

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  • 2017.03.21 UP
    2017/3/21 LROニュース(7)
    • 1】 USCGと米海軍が共同で中南西部太平洋において不法行為取締作戦を実施
      • 1】 2月24日、米国沿岸警備隊(USCG)と同国海軍は、太平洋中央部と南部で、18日間にわたって共同で国際的な違法行為・不法漁業を取り締まり、同海域の保安を強化するためのOceania Maritime Security Initiative作戦を終了した。太平洋戦術的法執行チームに属するUSCG第103法執行分隊は海軍のミサイル駆逐艦に乗り組み、ツバル、ナウル両国の不法漁業取締チームと協力して、16回、外国漁船を臨検して不法漁業の取り締まりを行ったが、そのうち5回は公海上で、11回はツバルとナウルのEEZ内で実施した。USCGと太平洋島嶼国臨検チームは、今回の演習以外でも定期的に島嶼国のEEZ内で海洋と海洋生物を保護するため定期的に臨検を実施している。
      • 原文 Feb. 28, 2017,USCG(長谷部)
    • 2】 欧州委員会と中国が海洋問題に関するハイレベル会合を開催
      • 2】 3月2日、欧州委員会の環境・海事・漁業担当のベラコミッショナー(委員)と中国国家海洋局の王局長は、第3回EU・中国海洋問題ハイレベル会合を行い、海洋管理、海洋経済成長、国際的な海洋開発などについて意見交換を行った。ベラ委員は、「EUと中国は海洋大国として、海洋経済成長の大きな可能性に対し関心を共有するとともに、次世代のために海洋を保護する責任も共有している。」と述べた一方、王局長は「海洋は中国とEUの社会経済的な発展にとって不可欠であり、海洋の健全で持続可能な発展について共通の関心を持っている。包括的な中国・EU間の戦略的なパートナーシップの中において、中国・EU間の海事協力に焦点を置き、中国・EUのブルーパートナーシップの確立を促進したい。」と述べた。両者はEU・中国間海洋年(blue year)の一環として2017年中に様々な海洋関連行事を開催することで合意した。
      • 原文 Mar. 2, 2017,EU(長谷部)
    • 3】 パナマ運河の拡張に伴い米東岸の各港湾の取扱量が最大に
      • 3】 拡幅された新パナマ運河が供用されてから約1年が経過したが、米国東岸の港湾を中心に多くの港湾が新運河の恩恵を受けている。今年の1月はパナマ運河が供用開始以来の記録的な通航量を記録したが、米国東岸の各港湾も大幅に取扱貨物量を増やしている。(例;フィラデルフィア港が対前年比34%増、チャールストン港同28%、サバンナ港同16%など)運河の各幅に伴い通航が可能となったネオパナマックス型の大型船舶の寄港を可能とするため、各港湾は運河を深くし幅を広げる港湾改良事業も検討している。バージニア州やボルチモアの各港湾も2016年は軒並み取り扱い貨物量の記録を塗り替えている。
      • 原文 Mar. 2, 2017,Maritime Logistics Professional(長谷部)
    • 4】 中国が西沙群島への新たなクルーズ観光を開始
      • 4】 中国の新しいクルーズ船が南シナ海の西沙群島へのクルーズ観光を開始すると新華社通信が発表した。クルーズ船は海南省の三亜市を3月2日に308名の乗客を乗せて出港し、4日間のクルーズ観光を行った。観光客はCrescent Groupの中の3島を訪れることが可能で。中国は以前から、Crescent Group上に、ホテルや売店などの観光施設を建設し、モルディブのようなリゾート地を建設したいと表明していた。新たなクルーズ船は82の客室と、食堂、娯楽室等を持ち、499人の乗客を収容できる。
      • 原文 Mar. 2, 2017,Reuters(長谷部)
    • 5】 G2 Oceanがすべての関係国から競争法上の許可を取得
      • 5】 米国司法省はスイスのGear Bulk社とノルウェーのGrieg Star社が共同で設立するG2 Oceanについて設立の許可を与えた。ポーランド、独、ブラジルの競争当局は既に承認しているので、全ての関係国の競争当局の承認が揃ったことになる。G2は本社をノルウェーのベルゲンに置き、本年上半期の末までには運航を開始する予定で、130隻の様々なドライバルク船を運航する。
      • 原文 Mar. 3, 2017,World Maritime News(長谷部)
    • 6】 FMC委員がアライアンスとして共同運送責任を果たす仕組みを要請
      • 6】 2月28日、公開パネルに参加した米連邦海事委員会(FMC)のDoyleコミッショナー(委員)は、昨年8月の韓進海運の破綻に関連し、いくつかのコメントを行った。第一に、韓進海運の経営危機は噂されていたが、韓国政府が世界第7位の船社を見捨てるなどとは誰も予想しなかった。韓国政府は責任放棄する前に、関係国政府には事前通知を行うべきであった。第二に、今後の対策としては、新たなアライアンスは、それぞれのメンバーの運送責任について共同で運送責任を負うような新たな安全措置を、新たな政府による規制ではなく、民間の知恵で、メンバー船社の破綻に備える保険などにより構築するべきである。The Allianceは既にこのような緊急事態に備えた基金を構築しており、FMCは2MやOcean Allianceも同様な措置を講ずることを望んでいる。
      • 原文 Mar. 2, 2017,FMC(長谷部)
    • 7】 リビアのズワーラ港でトルコの製品タンカーから4人の船員が誘拐される
      • 7】 トルコのTuzla港を出港し、マルタのバレッタ港に向かっていたトルコの製品タンカーが、2月24日リビアのズワーラ港に停泊中に、保安要員を装った6人の武装勢力に乗船され、4人の船員が誘拐された。タンカーはリビアのビジネスマンに差し押さえられたという情報もある。
      • 原文 Mar. 3, 2017,Sea News(長谷部)
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