2017/3/13LROニュース(5)

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  • 2017.03.13 UP
    2017/3/13LROニュース(5)
    • 1】 4月からのアライアンスの再編でシンガポール港が優位に
      • 1】 4月1日から、2つの新しいアライアンスであるThe AllianceとOcean Allianceが始動し、2Mと現代商船・Hamburg Sudとの提携も開始され、アジア=欧州間のコンテナ航路は大きく再編されるが、その結果、シンガポールがアジアの拠点港としての機能を強化し、欧州側ではロッテルダム港がハブ港湾としての機能を維持するが、一方で、マレーシアのクラン港、香港港の地位の低下が予測される。CMA CGMがシンガポールを拠点とするAPLを買収し、シンガポール港湾庁と共同でのLionターミナルに投資を行ったため、従来からのCMA CGMの拠点港であったクラン港を抜港する航路が増え、この結果、シンガポール港に寄港するアジア=欧州間の航路数は現在の29から34に増加し、クラン港に寄港する航路は11から5に激減する。香港港も北部欧州向け航路が週間10から7に、地中海向け航路が週間5から3に減少する。
      • 原文 Feb.22, 2017Seatrade Maritime News(長谷部)
    • 2】 米国船級協会が業界初のサイバーセキュリティ証明(notation)を発給
      • 2】 米国船級協会(ABS)は海運、オフショア業界向けにサイバーセキュリティ対策を実施したことを証明する証明(notation)を業界で初めて発給する。サイバーセキュリティ問題に対する顧客の関心が高まる中で、船級協会も従来の船級に関する業務に加えて、サイバーセキュリティに関する行動指針を作成し、顧客を支援する要請が高まっている。ABSサイバーセキュリティプログラムはサーバーセキュリティに関するリスクを緩和することを目的とし、同プログラムを修了すればCS1(サイバーセキュリティ1)修了証明(notation)が授与されるが、業界初の試みで、ABSのサイバーセキュリティ問題に取り組む積極的な姿勢を示すものである。
      • 原文 Feb. 21, 2017ABS (長谷部)
    • 3】 韓進海運の破産に伴う一般債権者の債権回収はほとんど不可能に
      • 3】 2月17日に、ソウル中央地裁が韓進海運の破産を正式に宣告し、破産管財人が選出され、債権者は5月1日までに再建を登録することとなっているが、同社のめぼしい資産がすでに非常に安値で売却されているため、一般債権者の債権回収率はゼロに近くなると予測されている。昨年9月30日の公表された同社の最後の収支報告書によれば、4兆5600万ウォンの借入金を含む6兆6900万ウォンの負債が同社にはあった。その後、PwCにより同社の清算推定額は1兆5900万ウォンと概算されていたが、めぼしい資産が叩き売られたため資産売却による収入は現段階で1億5700万米ドルにしか至っていない。
      • 原文 Mar. 3, 2017World Maritime News(長谷部)
    • 4】 リビア海軍に拿捕された韓国の自動車運搬船が解放
      • 4】 韓国外務省によれば、独に向けて航行中の同国の自動車運搬船Morning Compass号は、2月18日の午後5時にリビアのミスラタの東方約1400km沖の海上で、リビア海軍による航行制限海域に侵入しているという警告に従わなかったため同海軍により拿捕されたが、21日の午前7時54分に同海軍から解放された。同船はEukor Car Carriers社によって用船され、新車3500台と、中古車約1500台を搭載し、12人のフィリピン人、10人のブルガリア人、2人のウクライナ人の船員が乗務していたが、全員無事だった。
      • 原文 Feb. 23, 2017Seatrade Maritime News(長谷部)
    • 5】 中国が南シナ海の人工島に20以上の長距離地対空ミサイル格納庫を建設
      • 5】 中国は南シナ海に建設した人工島上に20以上の長距離地対空ミサイル(SAM)の格納施設を建設した。中国は南沙諸島に既に軍事用滑走路等を建設しているが、同諸島のスビ礁、ミスチーフ礁、ファイアリークロス礁にコンクリート製の開閉式構造物を建設していることは軍備強化と解釈することが可能である。中国外務省の報道官は、2月22日、報道内容を確認したが、SAMを実際に設置する予定か否かは明らかにせず、領土保全のための防御施設の建設は、国際法上、主権国家に認められた当然の権利であるとコメントした。
      • 原文 Feb. 24, 2017Reuters(長谷部)
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