2017/11/30 LROニュース(3)

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  • 2017.11.30 UP
    2017/11/30 LROニュース(3)
    • 1】ICSが欧州議会と欧州理事会によるETS改正暫定案を歓迎
      • 1】11月13日、国際海運集会所(ICS)は、既報の欧州議会と欧州理事会による欧州排出権取引制度(EU ETS)の暫定改正案において、海運が引き続きETSの対象とされなかったことについて歓迎するコメントを発表するとともに、地域的なMarket Based Measures (MBM)を受け入れるくらいであれば、海運界としては世界的な燃料課税による負担を望むことを明確とした。なお、暫定案においては海運関連の記述として「パリ協定で合意された地球温暖化抑制目標の実現のため海運界が適切な貢献を行っていくことを確認するため、野心的なGHG削減目標と具体的な実現手段に関するIMOにおける議論の進捗状況を、少なくても年1回は、欧州議会と欧州理事会に対して報告する。」とされており、IMOに対する白紙委任状が合意されたわけではないことに留意する必要がある。
      • 原文 Nov. 13, 2017, ICS (Dafnis)
    • 2】露韓担当大臣が北極海北航路の利用に必要な投資等につき会談
      • 2】11月6日、露の極東開発担当大臣と韓の海洋漁業大臣が、北極海北航路の将来的な活用に必要な投資と便益について会談した。露の極東開発大臣は北極海北航路の開発に必要な投資に関する研究報告書を韓の大臣に手交し、北極海北航路の東端であるカムチャッカ半島東南岸のペトロパブロスク・カムチャツキー港と西端のムルマンスク港にコンテナハブを建設することを提案し、韓側が必要な情報の提供を申し出た。韓の大臣は、韓国政府は北極海北航路専用の砕氷船を建造する計画があることを説明した。今年の夏には、地球温暖化の原因と北極海の生態系に関する国際的な調査研究を支援するため、韓国の砕氷船が70日かけて北極海北航路の横断に成功している。
      • 原文 Nov. 7, 2017, Barents Observer(長谷部)
    • 3】欧州理事会が第3回国連環境総会に提出する自主的約束を決定
      • 3】11月6日、欧州理事会は12月4日から開催される第3回国連環境総会にEUとして提出する自主的約束を決定したところ、海洋汚染に関係する部分の概要は以下のとおり。①排気ガスの少ない先進的な水上輸送に関する研究支援に4000万ユーロ②海洋ゴミを清掃するための革新的な2つの事業に対し1200万ユーロ③2018年中に、MARPOL改正に対応する船舶起源のごみや貨物残滓の削減に必要なEU内の法令を整備④海事戦略枠組み命令(Marine Strategy Framework Directive)の実施に200万ユーロと関連する地域内・地域間の連携事業の支援に410万ユーロ⑤2020年までにEU加盟国において「良質な環境的な地位(Good Environmental Status)」を実現するために生態系を尊重した手法を実施。
      • 原文 Nov. 9, 2017, 欧州理事会(長谷部)
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