2017/11/21 LROニュース(3)

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  • 2017.11.21 UP
    2017/11/21 LROニュース(3)
    • 1】PSC地域連携機関のためのワークショップがIMOにおいて開催
      • 1】10月24日から26日にかけて、世界中のPSC地域連携機関(MoU)と加盟国等がIMOで開催されたワークショップに出席して、異なるMoU間におけるPSC手続きの整合性の確保と改善、情報交換などについて検討したところ主たる合意事項は以下のとおり。①PSCの結果で得られた各地域の統計上の情報の公開の拡大と統計情報の相互互換性について検討を行う。②従来の船籍国ごとに安全上の信頼性を評価・各付けする手法ではなく、個々の船舶ごとの安全リスクを分析する手法に転換する可能性を検討する。③他のMoUの活動を相互に認証するためのステップの一歩として、MoU間で交換された要注意船の情報を含む情報を各MoUの独自業務に活用することをそれぞれの理事会に提案する等。
      • 原文 Nov. 6, 2017, IMO (Dafnis)
    • 2】最近の海上保安上の要注意地域と要注意事項
      • 2】Thomas Miller War Risks Servicesの共同経営者が最近の世界における海上保安上の要注意地域と要注意事項について解説したところ概要は以下のとおり。現在海上保険上最も危険な海域(Additional Premium Area)とされているのが、インド洋を含むアフリカと中近東及びベネズエラである。ギニア湾とナイジェリアでは乗っ取り・誘拐事件が継続しており、国際海事局(IMB)によれば、今年の前半に5件の誘拐事件が発生し、31人の乗組員が誘拐されている。犯人側から人質解放の条件として要求される多額の現地通貨や、ラップトップやタブレットなどのIT機器を現地で迅速に調達するのに苦労することが多い。UKMTOによれば、イエメン紛争をめぐり、バブ・エル・マンデフ海峡とアデン湾を通航する商船は、金銭目的ではないテロの対象となる危険性が高まっている。スールー海周辺の東南アジア海域における海賊事件数は減少し、地元の小さな船舶のみ狙われる傾向がある。
      • 原文 Nov. 6, 2017, Safety4Sea (長谷部)
    • 3】WMU等が世界で現在行われている海事訓練に関するデータベースを創設
      • 3】海難事故の約80%が人的要因で発生するとされ、船社や海事訓練機関が船員教育のプログラムの向上に努めてきたが、今までは、個々の訓練内容や成功例や失敗例の共有が訓練機関等の間でなされてこなかったため、個々の訓練機関等の指導者が独自に個々の訓練内容を決定し、訓練機関間において、船員訓練に関するベストプラクティスの共有が図られてこなかった。こうした問題点を解決するために、世界海事大学(WMU)はNew Wave Media社とMarine Learning Systems社とこの夏に覚書を締結し、非営利の世界海事訓練内部情報データベース(the global Maritime Training Database: MarTID)を創設して、世界で初めて、現在と将来における訓練の傾向と技術、訓練要員のモデル、訓練の重点項目、訓練手段、訓練資源の配分、訓練評価方法などの情報を集約するデータベースを創設した。
      • 原文 Nov. 9, 2017, WMU (長谷部)
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