2017/11/15 LROニュース(4)

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  • 2017.11.15 UP
    2017/11/15 LROニュース(4)
    • 1】順調に拡大する中国の一帯一路貿易・投資
      • 1】本年1月から9月にわたり、中国と一帯一路関係24か国との貿易額は7860億米ドル(対前年同期比+15%)に達し、中国企業は24か国で75の経済貿易協力区の設置を支援して、20万9千人の雇用を創出した。24か国から中国への投資額は42億4千米ドル(同+34.4%)であり、中国企業から24か国への対外直接投資額は96億米ドル(同+29.7%)に達している。中国の対外直接投資は過去10年間、2桁の伸びを示しており、2016年までに約3万の中国企業が海外展開して1832億米ドルの対外直接投資額を行っているが、向こう5年間でこの額が7500億米ドルまで増加することが予想される。
      • 原文 Nov. 2, 2017, The Maritime Executive (Dafnis)
    • 2】米政府関係機関の科学者が地球温暖化を肯定する報告書を議会に提出
      • 2】米環境保護庁や海洋大気庁の科学者は議会に提出した報告書の中で、トランプ政権の見解とは異なる地球温暖化を肯定する見解を示したところ、その概要は以下のとおり。1900年以来、世界の平均気温は約1度C上昇し、年間平均気温の最高記録を過去3年連続で更新しているが、その主な原因は20世紀半ば以来人類の活動から排出されている地球温暖化ガスである。地球の表面・大気・海洋の温度上昇、氷河の融解、万年雪の縮小、海氷の減少、海洋酸性化、大気中に蒸発する水の量の増大といった気候変動が、世界中の研究者による何千もの調査研究の結果明らかになっている。例えば、世界の海面は1900年以来、約7から8インチ上昇したが、この海面上昇の半分は1993年以降に発生した。このような急速な海面上昇は、過去2800年以上起こったことがない。この結果、米国内でも大西洋岸・メキシコ湾岸の25以上の都市で、日々の潮汐の結果、洪水被害が発生している。
      • 原文 Science 2017 (長谷部)
    • 3】ロスアンゼルス港とロングビーチ港が「クリーンエア行動計画」を採択
      • 3】11月2日、ロスアンゼルス(LA)港とロングビーチ(LB)港の両理事会は満場一致で高いクリーンエア戦略を掲げた「2017年クリーンエア行動計画(Clean Air Action Plan: CAAP)を承認した。行動計画では、両港の国際競争力を維持・強化しながら、2035年までに港湾の陸上側のGHG排出をゼロにするための行程を促進する高い基準のガイダンスが規定されている。具体的には、①2035年までに港湾に出入りするトラックからのGHGの排出をゼロにすることを目標に、クリーンなエンジンの導入手順を定め、排ガスゼロのトラックを導入するインセンティブを与えるための評価システムを創設する。②物流の効率化を通じて、排気ガスを減らすための知的物流システムやその他の効率化促進プログラムを導入し、トラックの共通予約システムの実現など港湾物流の効率化を図る。③2030年までに港湾内の全ての荷役機器からの排気ゼロを目指して、2020年間からターミナル管理事業者が新たな荷役機器を導入するにあたっては、排ガスゼロまたはもっともその時点で環境性能の良い機器を導入することを義務付ける等のガイドラインが記述されている。
      • 原文 Nov. 2, 2017, ロスアンゼルス港(長谷部)
    • 4】ますます進む遠隔操縦・自律運航技術
      • 4】過去1か月で①安全な離れた場所から戦場における航空機ドローンを操縦する軍事技術と同様に、インターネット経由で普通のコンピューターや携帯・iPadなどを利用して、誰でも遠隔地の潜水艇と搭載カメラを操作できる技術②トラックドライバーのスマホのGPS位置情報機能を活用して、コンテナ船からコンテナを受け取ったトラックが配送先の倉庫まで走ってくる間、リアルタイムで道路上のトラックとコンテナをモニターできる技術③サザンプトン大学が科学的調査と自律運航技術開発のために導入した遠隔操縦も自律運航も可能な船長約3mの双胴船④グーグルのCloud Machine Learning Engineを活用した人間より早く情報を分析し、何が起こるか予知し対応することが可能となる自己学習能力を持った人工知能などの新たな遠隔操縦・自律運航技術等が紹介された。
      • 原文 Nov. 4, 2017, The Maritime Executive (長谷部)
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