2017/11/14 LROニュース(4)

NEWS


※LROニュースの内容については、有料メールニュースなど営利目的での転載はご遠慮頂くとともに、2次使用の際はLROニュースからの転載である旨を明示していただきますよう、お願いいたします。

トップページ > LROニュース > 2017/11/14 LROニュース(4)

記事アーカイブ

  • 2017.11.14 UP
    2017/11/14 LROニュース(4)
    • 1】UAEがミクロネシア連邦籍船の入港を禁止
      • 1】UAEの連邦交通庁(Federal Transport Authority: FTA)は、ミクロネシア連邦の旗を掲げる全ての船舶を対象に、UAE領海への入域を禁止する通達を発出した。FTAはミクロネシア連邦には国際船舶登録制度がなく、同政府が発行したとされるすべての船舶と船員に関する証書は偽物であり、正当な証書として認められないとしている。現在世界中で約300隻の偽ミクロネシア籍船が運航されているとされている。
      • 原文 Nov. 2, 2017, Splash 24/7 (長谷部)
    • 2】アムステルダム港が「2030年に向けてのクリーン海運ビジョン」を発表
      • 2】アムステルダム港は、船舶からの排ガスを削減し、海運会社と協力して船舶からの排出ガスによる環境への影響を最小化するために、2018年末までに岸壁に着岸中のクルーズ船から排出される窒素酸化物・硫黄酸化物・微小粒子を半減するなどの具体的な対策を記した「2030年に向けてのクリーン海運ビジョン」を発表した。同ビジョンでは船舶自体からの排ガスのみならず、船舶への貨物の積み下ろしなど港運活動から排出される排ガスの削減も対象とされている。具体的な対策の実施については、国際的な協調と長期的な取り組みが必要とされることから、目標年次は2030年とされ、2030年までには同港に入港する全ての船舶の環境性能が、現時点における世界で最も環境性能が優れている船舶と同等以上になることを目指している。
      • 原文 Nov. 1, 2017. PortOf Amsterdam (長谷部)
    • 3】第2次北極海LNG事業に関しノヴァテク社が中国と戦略協力協定を締結
      • 3】第2次北極海LNG事業に関し、ロシア第2の独立系天然ガス製造会社であるノヴァテク社は中国国家開発銀行(CDB)と中国石油天然気集団(CNP)とそれぞれ戦略協定を締結した。ノ社とCDBは年間1650万トンの生産能力を持つヤマルガス田の開発を共同で行い、最初のLNGが11月中にも中国に向けて搬送される予定だが、第2次北極海LNG事業についても同規模かあるいはそれ以上の年間1800万トン程度の生産能力を持たせるべく両社は投融資に関する覚書を締結した。ノ社はCNPともガスインフラの建設とLNGの輸出に関する戦略協力協定を締結した。
      • 原文 Nov.1, 2017, LNG World Shipping (長谷部)
    • 4】世界のLNG貿易の南シナ海ルートへの依存度
      • 4】2016年の世界におけるLNG貿易を見ると、全体の約40%、量にして4.7兆TcfのLNGが南シナ海を通過していることが分かった。南シナ海を経由して運搬されるLNGの60%以上がマレーシア産とカタール産であり、マレーシアから輸出されるLNGの全量とカタールから輸出されるLNGの約半分が南シナ海を通過している。そのほかにも、オマーン、ブルネイ、UAEといったLNG輸出国も輸出量の84%から100%の輸送を南シナ海ルートに依存している。豪とインドネシアのLNG輸出に関する南シナ海ルート依存率は、それぞれ23%と29%となっており、日中韓の主要輸入国に対し、南シナ海ルートをできるだけ回避して比や台湾沖を経由する輸送ルートを利用している。
      • 原文 Nov. 2, 2017, The Maritime Executive (長谷部)
  • 資料閲覧 その他