2017/1/16 LROニュース(5)

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  • 2017.01.16 UP
    2017/1/16 LROニュース(5)
    • 1】現代商船が中国・日本航路強化のために国内2船社と提携
      • 1】1月3日、現代商船は、中国・日本航路を強化するために国内の2船社と提携することを発表した。具体的には、韓国=中国間の航路を運航する長錦商船と日本航路に強みを持つ興亜海運と3社で「HMM+K2」という新たな戦略的なアライアンスを結成し、コードシェア協定のもと、船舶を相互にシェアし、コンテナや倉庫なども共同で活用する。3社は覚書を締結し、2月には正式合意、3月に運用を開始する予定。3社は共同で新航路の開拓にも当たる予定。
      • 原文 Jan 3, 2017聯合ニュース(長谷部)
    • 2】造船受注残で日本が韓国を17年ぶりに逆転し世界第2位に
      • 2】1月4日付、英国の海事調査専門会社のクラークソン社の発表によれば、日本の造船受注残量が韓国の受注残量を3.5%程度上回り、17年ぶりに世界第2位に返り咲いた。韓国造船業界の受注残は2015年には3000万CGTあったが、昨年末の時点で2000万CGTまで落ち込んでいる。中国は昨年末の時点で3000万CGTの受注残を維持しており、半年前と比べると3/4に減少しているものの、世界第1位の座を確保した。韓国3大造船所は2017年の売り上げ見通しをいずれも下方修正しており、回復の兆しはない。韓国主要紙も一斉に本件を報じている。(訳者注)
      • 原文 Jan 4, 2017,The Maritime Executive (長谷部)
    • 3】北極圏における永久凍土の海岸線の崩壊が進行
      • 3】米国航空宇宙局(NASA)・米国地質調査所(USGS)等の科学者によれば、北極海の温暖化と海氷の減少により、永久凍土によって形成されている海岸線の浸食が加速化している。LANDSATの衛星写真によれば、アラスカのノーススロープ州の永久凍土による海岸線は過去50年間に、約0.5マイルも後退している。こうして永久凍土が海に崩壊することにより、地中の窒素やリン酸といった栄養分や水銀などの汚染物質が水深の浅い海域に拡散されるばかりでなく、地球温暖化ガスの発生や海水の酸性化をもたらし、これがまた更なる地球温暖化を促進するという悪循環に陥る。永久凍土からの地球温暖化ガスの排出により、全世界的に地球温暖化対策に必要とされる費用が13%(43兆米ドル)増加するという試算もある。
      • 原文 Jan 4, 2017,The Maritime Executive(Hannah)
    • 4】比沿岸警備隊がサンボアンガ沖で海賊の攻撃から貨物船を救助
      • 4】フィリピン沿岸警備隊(PCG)報道官によると、1月3日午後3時30分頃、バシラン州シバゴ島東方25マイル付近を航行中の貨物船から、正体不明の武装した集団が乗った2隻の高速ボートの攻撃を受けている旨の通報を受け、PCG、漁業水産資源局及び海軍が介入、PCGと海賊が交戦し、海賊の乗船を阻止し、海賊は逃走した。この事件で死傷者はない。今回の攻撃は、昨年11月に貨物船が海賊に乗っ取られて6人の船員が誘拐された事件に続き、2回目の一般貨物船に対する攻撃となる。当該海域は、フィリピン、マレーシア、インドネシアの領海が入り組んでいるため、海賊にとっては好都合であったが、最近比政府が同国領海内まで他国の海軍が海賊を追跡することを認めたため、海賊に対する取り締まり体制が強化されていた。
      • 原文 Jan 5, 2017,Marine Insight(武智)
    • 5】中国海軍がアデン湾で海賊船を撃退
      • 5】1月1日、海賊対策のためアデン湾に派遣されている中国海軍部隊は、高速で商船に接近する、海賊と思われる4隻のボートに対し警告射撃を行い、これらを追い払った。派遣部隊は、4隻のボートが二重フックを装備し、漁具を積んでおらず、布で覆われた多数のドラム缶を積載していることを確認している。アデン湾における海賊の活動は増加しており、派遣部隊は護衛中レーダー等の監視機器を使い、効果的に任務を行っている。
      • 原文 Jan 03, 2017, 人民網(英語版)(武智)
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