2021/03/24LROニュース(7)

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  • 2021.03.25 UP
    2021/03/24LROニュース(7)
    • 【1】英国水路部が海洋地理空間情報の提供でメイフラワー号を支援
      • 【1】メイフラワー号(MAS)はIMBの支援を受けて海洋調査NPOにより建造され、AIと太陽光発電を使用し、海洋の様々な情報に関する重要なデータを収集し、海洋における自律運航に関する技術開発を促進するための柔軟で費用対効果の高いプラットフォームを科学者に提供するように設計されている。MASは2年間に及ぶAIモデルの設計、構築および訓練を経て2020年9月に進水し、今年春に約3週間をかけて英国のプリマス港から米国マサチューセッツ州のプリマス港まで完全自律運航による初の大西洋横断に挑む予定。英国水路部(UKHO)は重要な地理空間情報を提供することでこのプロジェクトを支援することを発表し、具体的には、高解像度の推進のグリッドデータ、潮汐、表層の海流、Plymouth Sound地域の地理的な制限や制約に関する情報などを提供し、MASの英国沿岸海域の航行を支援する。また、UKHOは、MASが最終目的地へ接近する際にも同様のデータを確保することができるように、米国海洋大気庁(NOAA)との接触にも尽力した。UKHOからの情報は、MASが荒天に遭遇することを防ぐためにIBMのThe Weather Companyが更新する気象予報などの情報を補完する。さらにUKHOは、MASのチームと協力して自律運航船の実現のために海事業界が克服しなければならない重要な課題とされる「機械可読データ」の課題の解決にも取り組んでいる。
      • 原文 March 24, 2021 OFFSHORE ENERGY (若林健一)
    • 【2】中・加・EUが気候変動に関する第五次閣僚会議を開催
      • 【2】3月23日、中国の生態環境大臣、欧州委員会の副委員長、カナダの環境・気候変動大臣によって、第5回「気候変動に関する閣僚会議(MoCA)」が共同開催された。各国のパリ協定への継続的な支持を示すため2017年に初めて開催されたこの年次会議は、野心的な気候変動対策の推進や国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の規則を採用することを通じてのパリ協定の実施に重点を置いて行われてきた。当該会議は、11月に行われるCOP26に向けて今年最初に行われた気候変動対策に関する国際的な閣僚会議であり、会議では国際的な協力関係と連帯を育みつつ、いかに世界的な野心を高めていくか、またコロナ危機からの低炭素で気候変動への抵抗力が高く持続可能な復興を実現するうえでの各国固有の課題や機会を理解することに焦点が当てられ、G20諸国の閣僚をはじめ、国際的な気候交渉の主要な当事者が参加した。2020年は、パンデミックおよび気候変動が人類社会の全てに平等に影響を与えるわけではないということが明示された年であり、気候変動の最も深刻な影響に直面している国の多くは、持続可能な道筋に沿って経済を建て直すための財政能力の低下を同時に経験している。パリ協定の目標を団結し協力しながら達成するには、国際社会が足並みを揃え、各国が気候目標に到達できるよう支援する必要がある。
      • 原文 March 23, 2021 欧州委員会(植木エミリ)
    • 【3】座礁したコンテナ船がスエズ運河を閉鎖
      • 【3】Evergreenが運航する20,388TEUの超大型コンテナ船が3月23日に座礁し、スエズ運河を閉鎖している。同船は中国の深センからロッテルダム港に向かう途中、紅海への入口付近で座礁して両方向の通航を妨げており、運河の両側は待機を余儀なくされた多数の船舶で混雑している。エジプト当局者がAP通信に話したところによると、同船を撤去するには少なくとも2日を要し、風速50㎞/hにも達する突風が事故の原因であるとみられている。また、同船は船首が右に向く直前に出力を失い、バルバスバウが運河の側壁に引っかかった状態になっているとの情報もあり、現在掘削機で船主の周辺を掘り起こす作業が行われ、同船を移動させるためタグボート7隻が現場で支援を行っている。GACは、同船は正栄汽船が所有しEvergreenにチャーターしている船舶で、23日午前7時40分ころに北に向けて航行中に電力を失ったと報告している。同船はスエズ運河の152年の歴史の中で座礁した最大の船舶となった。TankerTrackersは、サウジアラビア、ロシア、オマーン、米国産の石油を満載した多数のタンカーが運河の両側で立ち往生していると伝えた。
      • 原文 March 24, 2021 Splash (若林健一)
    • 【4】グリーン水素の製造・輸送のための新たなコンソーシアムが結成される
      • 【4】再生可能エネルギーから製造される水素(Green Hydrogen:GH)およびグリーンアンモニアの欧州への輸入において、コストを削減し、統合的なサプライチェーンを提供することを目的とした共同のイニシアティブとして、国際企業からなる新たなコンソーシアムTranshydrogen Alliance(TA)が結成された。当該コンソーシアムの下、技術企業のProton Ventures・貿易企業のTrammo・エネルギー企業のVAROは、GHおよびグリーンアンモニアの製造とロッテルダム港を経由しての欧州への輸入に関して協力するMoUに署名を行い、製造・輸入面での協力関係に加え、GHを世界各地へ輸出することも計画している。ロッテルダム港湾当局はこの取り組みについて、特にサプライチェーンを支援するため、同港にGHの輸入ターミナルを建設する予定である。TAは最初のプロジェクトとして、太陽光・風力発電を利用したGHの製造およびグリーンアンモニアの形で欧州に輸入することを目指しており、当該計画は2024年までに実施される予定である。長期的な目標としては、ロッテルダム港を経由して年間最大50万トンのGH(グリーンアンモニア250万トンに相当)を輸入することを目指しており、TAはコンソーシアムを通じて、GHおよびグリーンアンモニアのサプライチェーンにおいて、技術・物流・販売の知識と経験を有する完全に統合されたチームを提供するとしている。
      • 原文 March 24, 2021 Offshore Energy(植木エミリ)
    • 【5】DSMEが大型船向けの風力推進システムの基本設計承認を取得
      • 【5】DNVは、韓国の造船会社である大字造船海洋(DSME)に、大型の原油タンカーやLNG船向けに設計された新たなローター式の風力推進システムの設計基本承認(AiP)を与えた。ローター式風力推進システムは、補助推進装置としてフィンランドを拠点とするNorsepowerが主に主導して近年注目を集めており、同社は現存船に少数のシステムを設置しており、また、新造のばら積貨物船に5つのシステムを搭載するようオーダーしており、これは新造船への世界初の搭載になる。同システムは、回転するシリンダーによって生じるマグヌス効果を利用して推進力を得ることにより、燃料消費量とCO2排出量を削減するものであるが、DSMEは現在、韓国の造船業界向けに独自のシステムの製造を目指している。DNVは既に承認基準を策定済みで、DSMEとの共同開発プロジェクトとシステムの主な計画や文書の見直しを行ったのちに、このコンセプトの実現を妨げる重大な障害が存在しないことを確認しAiPを発行した。DSMEは、エネルギー効率設計指標(EEDI)に基づいて、このシステムが5%以上の燃料節約を達成できると推定している。
      • 原文 March 23, 2021 gCaptain (若林健一) 
    • 【6】仏海軍がギニア湾で記録的な量のコカインを押収
      • 【6】仏海軍は3月21日、2月中旬にリオデジャネイロを出航し、コートジボワールに向けてギニア湾を航海中だった貨物船を迎撃し、当該船舶から6トンを超す記録的な量のコカインを押収した。これだけの量が押収された事例は、単独では当該海域で最大級と考えられている。同船は印の関係者が所有し、セントクリストファー・ネイビスで登録されたと考えられており、仏の麻薬対策局(OFAST)とオランダ警察が、リスボンに本拠地を置く国際組織MAOC-N・欧州刑事警察機構(EUROPOL)・ブラジル当局と協力して作成した情報に基づき特別監視下におかれていた。コカインは押収されたが、同船は事情聴取の後航行再開を許可され、仏当局は法的調査を継続するとともに、国内外の複数の法執行機関を始めとする関連組織との顕密な協力関係が今回の作戦を可能にしたとして謝意を示した。今回のような規模の押収は、パンデミックが海運業界に及ぼした混乱により、麻薬密輸カルテルが一度に大量の麻薬を出荷することを余儀なくされているという他の法執行機関からの報告と一致しており、麻薬密輸業者は法執行機関の目を逃れるために中間港を利用するなど、手口はますます大胆になってきている。当該密輸船がアフリカに到着する前に阻止されていなかった場合、押収された麻薬は後日欧州に出荷するため積み替えられていた可能性が高い。
      • 原文 March 23, 2021 Maritime Executive(植木エミリ)
    • 【7】英国政府:海外への渡航制限に違反した場合の罰則などを強化へ
      • 【7】英国政府はロックダウン緩和のためのロードマップに関連し、今後数カ月間にわたる制限措置に関する法令を3月23日に発表し、同月29日から施行させる。これによると、必要不可欠でない海外渡航は6月30日まで禁止され、規則に違反した場合は5,000ポンド(約75万円)の罰金が科せられる可能性がある。また、出国予定者は予め申告書に渡航の目的などを記入する必要があるが、これに従わなかった場合も200ポンド(約3万円)の罰金が科せられる。この禁止措置は、仕事、学業、法的義務の履行、投票を目的とした渡航のほか、引越し、育児上の理由、出産への立ち合い、危篤状態の親類や友人への面会、葬式への参列、挙式又は近親者の結婚式への出席、診療の受診、または危害の回避を目的とする場合も適用の対象外となる。

        ※3/23の英国の感染者数:5,379人(日本817人の6.6倍)
        ※3/23の英国の死者数:112人(日本人26の4.3倍)
      • 原文 March 23, 2021, Evening Standard (若林健一) 
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