2020/04/08LROニュース(7)

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  • 2020.04.09 UP
    2020/04/08LROニュース(7)
    • 【1】豪の州警察がコロナ禍をもたらしたクルーズ船に対し犯罪捜査を開始
      • 【1】豪国内で最大のコロナウィルスの発生源となったクルーズ船Ruby Princess号は、600人以上の乗客の感染者と10人の死亡者を出し、乗客が下船した現在でも感染した約200人の乗員を乗せたまま洋上待機を強いられている。豪のNew South Wales州の警察当局は本件に関して、同国のbiosecurity法違反行為がなかったか、刑事捜査を開始した。同法によれば、船長が港湾当局に感染者がいないと保証できる場合に限って、船舶が入港し乗客を下船することができると定められており、船主であるCarnival Australia社から提供された情報に基づけば、船長が乗客に感染者がいることを知りながら、港湾当局に通知せずに入港し乗客を下船させた可能性があるとしている。今までのところ、豪州におけるコロナウィルスの感染者数は5548人でRuby Princess号の感染者数が豪全体の感染者数の1割以上を占めることから、New South Wales州当局は乗客の下船を許可したことについて強い社会的非難を浴びている。
      • 原文 April 5, 2020, BBC(長谷部正道)
    • 【2】武漢は南シナ海への進出のためにも重要な軍事拠点
      • 【2】マレーシア、ベトナム、フィリピンなど南シナ海における中国の主張に対抗する国々をはじめ世界中が新型コロナウィルスの感染拡大と戦っている状況を利用して、中国は台湾近海や南シナ海などにおいて軍事活動を活発化させている。4月2日には南シナ海の西沙諸島付近で中国海警局の監視船がベトナム漁船に衝突し沈没させたとして、3日にベトナム政府が中国に対して抗議した。中国が新型コロナウィルス感染拡大による影響から回復を続ける中、感染拡大が最初に確認された武漢では中国経済を回復させる目的で軍艦や商船の建造などに力を入れているとの国内報道もあり、これが中国の巡視船や軍艦の活動を支えているとの見方もある。武漢は沿岸から840キロ内陸に位置するものの完成した船舶は長江を利用して沿岸に届けられ、中国政府は武漢を軍艦建造に関する重要拠点と位置付けており、パキスタンやタイへ輸出する潜水艦の建造も行われている。また、武漢には軍の教育機関、化学生物兵器研究所、兵站部門などもあり、これらの点においても軍の最も重要な場所と考えられている。
      • 原文 April 6, 2020, VOA News(若林健一)
    • 【3】EU各国のコロナウィルス関連の輸送規制措置の一覧表
      • 【3】欧州委員会は、加盟各国がコロナウィルス対策に関連し導入している輸送規制措置について取りまとめ公表したところ詳細は以下のリンクを参照。この一覧表は今後適宜アップデートされる見込み。
      • 原文 April 6, 2020, 欧州委員会(長谷部正道)
    • 【4】欧州理事会が物流事業者によるデジタル形式の情報提供を認める
      • 【4】物流事業者による情報提供のデジタル化については、2019年11月26日に、欧州理事会議長国と欧州議会との間で暫定合意がなされ、同年12月18日の常任代表委員会(Coreper)で加盟各国の大使により承認され、2020年2月18日に欧州理事会で政治合意(political agreement)が採択されていたが、4月7日、欧州理事会は、物流会社が当局にデジタル形式で情報提供ができるようにするための新規則を採択した。新規則は陸海空の全ての物流モードにおける貨物輸送に関する電子情報の使用に関するEU加盟国共通の法的枠組みを定めるもので、各国の当局は物流事業者が規制の遵守に関する電子的に提出する情報を承認されたプラットフォームで受け付けることが義務付けられる。物流のデジタル化により、物流事業者は大幅なコスト削減が可能となり、物流事業の効率化と持続可能性の向上に資することとなる。
      • 原文 April 7, 2020, 欧州理事会(長谷部正道)
    • 【5】港湾封鎖と船員の航空輸送の制限が船員の交替を困難に
      • 【5】船員交代のハブとして使用されているシンガポール港や上海港では依然として船員の交替が認められていないうえに、世界的な航空便の運休・減便により、世界の全船員の約1/4を供給するフィリピンから、船員交代が可能な港湾まで船員を輸送する手段も制約されており、国際的な物流網に大きな影響を与えつつある。国際海運会議所(ICS)によれば、船員の労働時間と福祉を規定する国際規則を遵守するためには、全世界で1か月あたり10万人の船員を交替させる必要があり、船員の交替が困難な状況が今後も継続すれば、稼働可能な船舶の数が減って運賃が高騰することが予測される。こうした状況を踏まえて、国連貿易開発会議(UNCTAD)は各国政府や港湾管理者に対して、航空会社の乗務員や医療関係者に認められているような検疫上の例外措置を認めることを検討するように要請している。欧州では既に船員交代ができない影響を受けて、いくつかの港湾で重要な医薬品や機器が輸送できない状況になっている。
      • 原文 April 7, 2020, gCaptain(長谷部正道)
    • 【6】欧州委員会が生分解性プラスチックの有用性に否定的な調査を発表
      • 【6】欧州委員会が4月3日発表した、「循環型社会における生分解性(biodegradable)・堆肥化可能(compostable)なプラスチック製品・包装材の有用性」と題する報告書の概要は以下のとおり。①循環型社会への移行にあたり、生分解性・堆肥化可能なプラスチックの有用性について検証を行ったところ、堆肥化可能なプラスチックの農学上の有用性は極めて低かった。②したがって、製品や包装材に用いるプラスチック素材の選択は、堆肥化可能性ではなく、リサイクル性を優先すべきである。ただし、有機廃棄物の回収量の増加や、残留廃棄物からの転用、堆肥のプラスチック汚染の減少などの付加価値が認められる場合は例外とする。③工業的な肥料の生産や嫌気性消化(anaerobic digestion)の方法はEU加盟国毎に大きく異なっており、素材となるプラスチックがEUの統一基準であるEN13432に準拠していたとしても、堆肥化可能なプラスチックを処理する効率性は国ごとに異なる。④堆肥化可能なプラスチックが分解されず土の中に残った場合の重大なリスクは、現時点では定量化できない。
      • 原文 April 3, 2020, 欧州委員会(植木エミリ)
    • 【7】一日当たり死亡者数が最高数を更新・外出禁止措置の見直しも延期
      • 【7】英国政府の発表によると、4月7日時点の英国国内のこれまでの新型コロナウィルス感染者数は前日から3,634人(252人)増えて55,242人(3,906人)となり、新規感染者数は2日連続で減少しているものの、前日からの死者数は786人(7人)で最多を更新し、死者数の累計は6,159人(80人)となった。英国政府は、3月23日に発表した外出禁止措置について3週間後に見直しを行う旨を表明していたが、7日の気記者会見において、新規感染者については良い傾向がみられるものの、さらに1週間程度は様子を見る必要があり、外出禁止措置の緩和に関する決定を下すには、事実と科学的及び医学的助言に基づいて自信をもって感染ピークを乗り越えたと言える状況でなければならないとし、見直し時期の延期を発表した。ジョンソン首相は引き続き集中治療室で治療を受けているものの容体は安定している。
        ※括弧内の数値は厚生労働省発表による日本国内の4月7日正午時点の発生状況
      • 原文 April 07, 2020, Independent(若林健一)
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