2020/01/17LROニュース(6)

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  • 2020.01.20 UP
    2020/01/17LROニュース(6)
    • 【1】 海洋プラスチックごみの99%はどこに消えたのか?
      • 【1】毎年800万トンのプラスチックが海洋に流れ込み、海面に浮かぶ家庭ごみやプラスチックが体に巻き付いたくじらや海鳥の姿が、海洋プラスチックごみ問題を一躍世界で最も有名な環境問題のひとつに押し上げた。しかし、1950年以降83億トンのプラスチックが海洋に流れ込んだにもかかわらず、太平洋ゴミベルトや海岸で発見されるプラスチックのゴミの量は流入全体量の0.5%でしかない理由が長い間解明されてこなかった。ユトレヒト大学の研究者によれば、海洋に流れ込んだプラスチックごみの大部分は海底に沈殿したり、海中に雲のように漂っていることが判明した。さらに、多くのプラスチックは海中で微粒子となって、化学物質が海水に溶けるように、海水に取り込まれているものと考えられる。カリフォルニアサンディエゴ大学の研究チームは、遠隔操縦の水中ドローンを試用して水深200mの海中を調査したところ、海水1リットル当たり15個の微細プラスチック片が発見され、このようなプラスチック片は最大で水深1kmのところまで発見された。
      • 原文 December 31, 2019, The Guardian(長谷部正道)
    • 【2】 英海軍:ホルムズ海峡における英国籍船に対する護衛を再開
      • 【2】米とイランの間の緊張が高まる中で、英防衛大臣はホルムズ海峡における英国籍船舶に対する護衛の再開を英海軍のフリーゲート艦1隻と駆逐艦1隻に命じ、さらに英国政府は英国籍船と英国民を保護するために今後必要となるあらゆる措置を講じると1月4日発表した。英国外務省は英国民に対し、イラクに対する渡航自粛勧告を既に出しているが、4日にイランに対しても渡航自粛勧告を行った。英国海軍によるホルムズ海峡における英国籍船の護衛は、昨年7月にイランによって拿捕された英国籍タンカーが解放されたため、昨年11月に中断されていた。
      • 原文 January 4, 2020, itv(長谷部正道)
    • 【3】 パラオがサンゴ礁等に有害な日焼け止めクリームの使用・販売を禁止
      • 【3】パラオ政府はオキシベンゾン・オクチノキサートなどサンゴ礁や海洋生態系に有害な10種類の成分を含む日焼け止めクリームの使用・販売の禁止を、世界で初めて1月1日より開始した。国際サンゴ礁基金によれば禁止された化学物質は、幼生期の海洋生物に極めて有害なことが知られており、パラオに生息する海洋生物の細胞から発見されている。これらの有害化学物質を含む日焼け止めクリームやローションの比率は減少してきているが、2018年の段階で依然として全体の半分の製品に含まれている。米国領ヴァージン諸島は3月から、ハワイ州は2021年から同様の禁止措置を導入する予定。
      • 原文 January 1, 2020, BBC(長谷部正道)
    • 【4】 ロシア経済開発省が気候変動2年計画を発表
      • 【4】ロシア経済開発省は製造業・運輸業・農業が気候変動に適切に対応するのを支援し、気候変動による国民の健康・永久凍土などへの悪影響を低減するための気候変動2年計画を発表した。ロシアの気温は地球上の他の地域と比較して2.5倍のスピードで温暖化しているため、露政府は2019年9月にパリ協定を批准し、米国が逆にパリ協定から離脱することについて批判している。2年計画の中では、気候変動により干ばつ・暴風・洪水・山火事等の自然災害が多発する一方で、温暖化によるエネルギー消費の節約や北極海北航路が利用可能となることについて前向きに評価している。計画の中では、気候変動に対する同国の脆弱性を少なくするための30の経済・社会的な方策について詳述する一方で、仮に同国が国際的な環境基準を遵守しなかった場合、同国からの輸出品の競争力が失われるリスクについても検討を行っている。
      • 原文 January 7, 2020, Energy Reporters(長谷部正道)
    • 【5】 IMO 2020: 多くの規制適合ブレンド油から基準を超える燃料残滓が発生
      • 【5】2018年には、エポキシ樹脂に含まれる化学品に汚染された燃料油を使用した約200隻の船舶で機関故障が発生し、船社が多額の機関修理費を負担する事件が発生したが、IMO2020規制実施を控えて、燃料油試験機関やロイズ船級協会が、アントワープ・ヒューストン・シンガポールで、実際に規制適合ブレンド油の試験を行った結果、約6割のブレンド油で機関を損傷する可能性がある国際基準を超える燃料残滓が検出された。従来の高硫黄分燃料については、異なる事業者によって供給された燃料油を混ぜ合わせても、燃料残滓率が高まるようなことがなかったが、低硫黄分ブレンド油については異なるブレンド油を混ぜることによっても、燃料残滓の量が増え、エンジンを詰まらせるなど故障の原因となるので、船社は規制適合油の調達について十分な注意を払う必要がある。
      • 原文 December 31, 2019, Reuters(長谷部正道)
    • 【6】 露政府が2035年までの北極海北航路に関するインフラ整備計画を発表
      • 【6】ロシア政府は北極海北航路(NSR)の輸送量を2030年までに9千万トンまで増やすことを目標としているが、12月31日、2020年から2035年までのNSRに関する包括的なインフラ整備計画を発表した。整備計画は①港湾インフラとターミナル②捜索救難③船舶の安全運航のための航海面・水路に関する支援④砕氷船の整備⑤国際通過交通量と貨物量の増加⑥航空・鉄道網の整備⑦安全・通信ネットワークの整備⑧発電施設⑨人材訓練・育成⑩北極海航路を運航する船舶の国内建造⑪生態系の安全といった11のテーマごとに、総計84の具体的な施策と当該施策の実施責任主体が明記されている。
      • 原文 January 7, 2020, High North News(長谷部正道)
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