2020/01/06LROニュース(6)

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  • 2020.01.07 UP
    2020/01/06LROニュース(6)
    • 【1】 ガボンのOwendo錨泊地で3件の連続襲撃
      • 【1】12月21日、ガボンのOwendo錨地で6人から7人の賊が乗込み時速約25ノットで航走するカヌーが3隻の錨泊船に次々と接近を試みたが、警報が作動したことによりその場から去ったの情報があった。続いて、錨泊中の2隻の中国籍トロール漁船が、同じく6人から7人の賊が乗込んだ小型艇に襲撃され、双方の漁船からそれぞれ船長と一等航海士が誘拐されたとの情報が入った。さらに、1隻の上陸用舟艇が襲撃され、船長が殺害されたとの情報も入っている。今回の一連の襲撃事件は、2019年に入ってガボンのOwendo錨地やリーブルビル港で発生した最初の襲撃事件であり、これらの地域はガボン国内の近隣地域や他の西アフリカの主要な港と比べて比較的安全であるとされてきた。2018年8月にはリーブルビル港の約23海里沖合でタンカーの乗っ取り事件が発生しており、ナイジェリアのラゴスにある組織化された燃料窃盗グループが関与していたが、今回の襲撃事件には関係していないと考えられている。
      • 原文 December 22, 2019, Dryad Global(若林健一)
    • 【2】 2020年の生物多様性・気候変動関係主要国際会議の予定
      • 【2】2020年の生物多様性・気候変動関係主要国際会議の予定を国連環境計画が発表したところ概要は以下のとおり。①世界生物多様性フォーラム(2月23日から28日:ダボス)②国連海洋会議(6月2日から6日:リスボン)③国際自然保護連合世界保全会議(6月11日から19日:マルセイユ)④水と気候変動会議(8月23日から28日:ストックホルム)⑤国連総会(9月15日)⑥国連生物多様性会議(10月5日から10日:昆明)⑦国連気候変動会議(11月9日から20日:グラスゴー)
      • 原文 December 23, 2019, UNEP(長谷部正道)
    • 【3】 ナイジェリア沖で相次ぐ海賊事件に対する分析
      • 【3】12月24日、ナイジェリアのBrassの南西約180海里の沖合を航行中のタンカーが、9人の武装した賊が乗船する高速艇の襲撃を受けた。賊は2度にわたりタンカーへの移乗を試みたが、タンカーが回避行動をとったことから失敗に終わり、母船へと帰っていったと見られている。ナイジェリアの排他的経済水域の東側境界線の外側で2017年及び2018年に発生した事件数はそれぞれ2例ずつであったが、今回の襲撃事件は2019年に入って同海域で発生した7例目の事件で、このうち5件は境界線の外側20海里以内で発生している。また、2017年及び2018年に事件の発生が集中した海域はナイジェリアのポート・ハーコートの南方沖であったのに対し、2019年はナイジェリアの排他的経済水域の東側境界線に沿って線状に広がっており、同海域にはエネルギー施設やナイジェリア南部のニジェール・デルタ地帯を目指し北上する船舶の通航が集中する海域であるとともに、ナイジェリア当局による取締りが地理的に制約さてることが影響している。今回の襲撃事件は、十分な資力を有した海賊グループが母船を仕立てて沖合で犯行に及ぶ事例の増加を示しており、付近を航行する船舶は潜在的な危険性を認識したうえで、適切な対応措置を講じることが求められる。
      • 原文 December 24, 2019, Dryad Global(若林健一)
    • 【4】 IMO2020: 規制不適合油の供給を求められた際の給油事業者の義務
      • 【4】2020年1月1日以降、規制値を超える燃料油の供給を求められた場合、給油事業者は購入者から購入した燃料油を適法に使用するという通知(notification)を受けることだけが義務付けられ、給油事業者自らが当該船舶がスクラバーを搭載しているか、あるいはMARPOLの規定に従った有効な適用除外の対象になっているかを確認する義務はない。もちろん、燃料供給事業者はIMOの世界統合船舶情報システム(GISIS)を利用して、当該船舶が適法に規制値を超える燃料油の供給を受けることができるかの確認を行うことは可能である。
      • 原文 December 24, 2019, Ship & Bunker(長谷部正道)
    • 【5】 新米墨加貿易協定に海ごみ問題が取り込まれる。
      • 【5】新米墨加貿易協定(USMCA)は12月19日に下院で承認されたが、協定の中の環境の章にこれまでの貿易協定にはなかった新しい規定が盛り込まれた。これらの規定の一つとして、年間8百万トン海に流れ込むとされている海ごみ問題について、ごみの管理施設建設の促進や、放棄された漁具の問題に関する規定が盛り込まれた。この協定を実施する国内法には環境の章の規定を強力に実施していくための財政措置も盛り込まれている。この海ごみに関する規定は、今後締結される貿易協定のモデルになると想定され、2018年に海洋救済法(Save Our Seas Act)を承認し、現在同法の改訂(Save Our Seas Act 2.0)作業中の議会と政府は、海ごみ問題を優先事項として取り組んでいく。
      • 原文 December 20, 2019. Crowell(長谷部正道)
    • 【6】 ARX週間海賊情報(12月14日から20日)
      • 【6】ARX MARITIMEは12月14日から20日までの週間海賊情報を発表したがその概要は以下のとおり。①12月7日午前1時10分ころ、ペルーのカヤオ錨地に錨泊中の貨物船に3人の賊が錨鎖とホースパイプを伝い乗船し、当直中の甲板員1名を拘束して船首倉庫に侵入した。甲板員は自力で逃げ出し警報を作動させたことから賊は、複数の船の備品を盗み待機していた小型艇に乗って逃走した。②12月13日午前5時30分ころ、アルジェリアのアルジェ港に着岸し貨物の搭載作業を行っていたタンカーで、船首係留索を伝って乗船しようとする3人の賊を当直士が発見したが、警報を作動させたことから逃走した。③12月15日午前8時ころ、トーゴのロメ港の南東約115海里を同港へ向け航行していたタンカーに6人の賊が乗込み、ナイジェリア人船員1名を残しインド人船員20名を誘拐した。沿岸からの距離を考慮すると賊は母船を使用して犯行に及んだと見られている。④12月19日午前9時30分ころ、ナイジェリアのBrass石油基地の南西約150海里の海上で、高速艇を曳航しながら航行する賊の母船とみられる船が目撃された。同海域を航行する船舶の船員は厳重な警戒が求められる。
      • 原文 December 20, 2019, ARX Maritime(若林健一)
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