2019/08/16LROニュース(6)

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  • 2019.08.19 UP
    2019/08/16LROニュース(6)
    • 【1】ReCAAP ISC週間海賊報告書(8月6日から12日通報分)
      • 【1】アジア海賊対策地域協力協定情報共有センター(ReCAAP ISC)によれば、重要度2(賊は武装し乗組員も負傷)の武装強盗事件1件及び最も軽微な重要度4(賊が非武装で乗組員にけが人なし)の窃盗事件2件が、8月6日から8月12日の期間に、同センターに通報されたところその概要は以下のとおり。①7月30日、22時20分に、インドネシアのタンジュンプリオク港の北約5海里で水先人の乗船を待つため漂泊中のケミカルタンカーに、刃物で武装した6人の賊が乗船し、巡回中の機関長を襲ってけがを負わせた。乗組員が警戒態勢をとったため、賊は何も盗まずに逃走した。②8月3日、8時30分にマレーシアのタンジュン・ピアイ沖で、マレーシア海上法令執行庁(The Malaysia Maritime Enforcement Agency:MMEA)の巡視船が巡回中に登録番号の表示がなく賊らしき3名が乗った木造船を発見し調べたところ、曳航中のバージから盗まれたと思われる2トン以上の金属くずを発見した。MMEAが船と乗組員を拘束し捜査を進めている。③8月12日、マレーシアのタンジュン・ピアの沖約4.3海里のシンガポール海峡を航行中のタグボートに小型船から複数の賊が乗船し、艀から金属くずとロープを奪って逃走したが乗組員に被害はなかった。
      • 原文 August 13, 2019, ReCAAP ISC(若林健一)
    • 【2】ジブラルタル政府が拿捕したイラン籍のタンカーを解放
      • 【2】EUの対シリア制裁に違反してシリアに石油を輸送していたとの理由で7月4日に英海軍にジブラルタル沖で拿捕されたイラン籍タンカーGrace 1について、ジブラルタル自治政府は同船がシリアを目的地としない旨の誓約書をイランから受け取ったとし、同船を解放することを8月15日に発表した。同船がジブラルタルをいつ出港するのか正確な時間は分かっていない。一方で、直前になり米国司法省が同船の拘束を継続するための新たな法的手続を開始するべきとの申し立てがあったことも明らかにしたが、これは独立した刑事共助当局の管轄のもと客観的に法的判断がなされるとしている。ジブラルタル自治政府高官は、16日午後4時から米国の申し立てについての検討が裁判所で行われると述べた。
      • 原文 August 16, 2019, Euronews(若林健一)
    • 【3】北極圏の猛暑によって乾燥した泥炭が山火事の規模を過去最悪に
      • 【3】世界気象機関(World Meteorological Organization)によれば、6月以来アラスカ・カナダ・グリーンランド・ロシアで多発している山火事は過去最悪の規模に達し、山火事から放出されたCO₂はスウェーデンが1年間に排出するCO₂の総量を超えている。泥炭火災を研究しているLondon School of Economicsの教授によれば、北極圏における6月の山火事の規模は平年の10倍、7月は同4倍の規模に達している。山火事の原因はいろいろとあるが、主因は記録的な気温上昇で、6月はこれまでの平均気温より8℃から10℃気温が上昇した。北極圏の山火事は、通常の山火事のように森林ばかりでなく、泥炭が燃えるためにより強力となる。泥炭は通常沼地で何千年もかけて植物が堆積して形成されるが、通常は沼地に在って水に濡れた状態だが、今年の夏の猛暑は、沼地の水を干上がらせ、泥炭を燃料として十分に乾燥させてしまった。
      • 原文 Aug. 14, 2019, High North News(長谷部正道)
    • 【4】カナダ沿岸警備隊の巡視艇が捜索救難訓練中に速度超過の罰金刑に
      • 【4】カナダ運輸省は8月12日、生息数がおよそ400頭とみられ絶滅の危機に瀕している北大西洋セミクジラを保護するためにセントローレンス湾に設けられた速力制限を超過したとして、捜索救助訓練中の沿岸警備隊の巡視艇2隻に対して、両船は訓練中ではなく、単に移動中だったとして、合わせて1万8千ドルの罰金を科したことを発表した。速力制限は時速10ノットに設定されているが、1隻の巡視艇は最大時速24ノットで航行し、もう1隻の巡視艇は最大時速10.4ノットで航行したという。速力制限の対象となる船舶は6月26日時点では全長20メートル以上の船舶であったが、7月8日に全長13メートル以上の船舶に拡大されていて、最高で2万5千ドルの罰金が科される。沿岸警備隊の海上通信交通管制サービス(Marine Communications and Traffic Service)がリアルタイムで船舶の動静を把握し違反があれば運輸省へ報告しており、今年に入り罰金が科された事例は9件発生しているが、同湾の船舶航路上にクジラがいなくなったことから、運航速度制限は既に解除された。
      • 原文 Aug. 14, 2019, CBC(若林健一)
    • 【5】イラン政府が米主導有志連合に対抗するため近隣国に働きかけ
      • 【5】8月12日、イラン大統領は、米国が主導する有志連合に対抗するため、近隣のトルコの大統領・パキスタンの首相・カタールの首長と相次いで電話会談を行い、ペルシャ湾・オマーン湾における航行の安全を保障するとともに、同地域の安定は、米主導の有志連合によってではなく、同地域の沿岸国の協力によってもたらされるべきことを説明した。米国が有志連合形成の動きを開始して以来、イランは米主導の有志連合は湾岸における緊張を高め、偶発的な衝突を引き起こす可能性を高めるだけであると非難している。
      • 原文 August. 13, 2019, Al-Monitor(長谷部正道)
    • 【6】北極海の雪の中からも多くのマイクロプラスチックを発見
      • 【6】独とスイスの研究者達がノルウェー領北極圏のスヴァールバル諸島で採取された雪を独のアルフレッドウェゲナー極地海洋研究所に持ち帰り、雪の中に含まれている微細片を分析した。この結果、雪の中からは植物の繊維や動物の毛に加えて、マイクロプラスチック・ゴムタイヤ・ニス・塗料・合成繊維の微細片が発見された。特にマイクロプラスチックは1リットル当たり1万個以上含まれており、大部分は大気中から来たものと考えられ、マイクロプラスチックの健康への影響は解明されていないものの、呼吸時に人間の体内に取り込まれているものと考えられる。雪のサンプルは独・スイス国内からも採取されたが、北極海で採取された雪に比べて、より多くの微細片が発見された。今回北極海の中から採取されたマイクロプラスチックは地球の他の場所で出来たものが風に乗って北極海上空の大気に達し、雪に付着して地表に運ばれたものと考えられる。
      • 原文 August 14, 2019, BBC(長谷部正道)
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