2019/07/11LROニュース(6)

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    2019.07.12 UP
    2019/07/11LROニュース(6)
    • 【1】東シナ海の公海上で中国軍機がカナダフリゲート艦に異常接近
      • 【1】6月24日、北朝鮮に対する国連制裁違反の監視活動中のカナダ海軍艦Reginaが、上海の東方の公海上で中国軍のSu-30戦闘機2機による異常接近を受けた。カナダ海軍艦と中国軍機のこのような異常接近は初めてのことである。2機の中国軍機はReginaの艦首300m以内を高度約300mで飛行した。監視活動中、多数回にわたり中国軍機が周辺を飛行していたが、それまでは少なくともReginaから数キロメートルの距離を保っていた。この異常接近に対しRegina艦長は、自国の近海を他国の軍艦が航行していれば、確認するのは軍用機の通常任務の一部であるとして、深く注目しているものの危険ではなかったと述べている。Reginaは2週間にわたりベトナムのカムラン湾から南シナ海、台湾海峡、東シナ海を航行しており、この間、中国海軍や中国海警局の艦船が定常的にReginaに付きまとったほか、中国のキロ級潜水艦のマストや潜望鏡も艦載ヘリにより目撃されている。北朝鮮制裁違反に関与している疑いがあるタンカーの監視中には、タンカーの乗員からReginaの艦載ヘリ乗員に対し緑色のレーザー光を照射されたこともあった。Reginaがタンカーによる瀬取りの現場に数百メートルに接近しても、タンカー乗員は慌てる様子は見られず、これらのタンカーは船体の中国語表記や中国語での無線交信から、多くは中国から来たものと思われる。また、Reginaに付きまとっている中国艦船は瀬取りに関心を示さなかったことから、中国政府は制裁違反を黙認していると思われる。
      • 原文 June 28, 2019, The Maritime Executive(武智敬司)
    • 【2】マースクが荷主に対して使用船舶の保証サービスを開始
      • 【2】コンテナ海運業界では、契約している荷主から出される貨物量が不規則に増減するための対策として、3割程度のオーバーブッキングを行うことが慣習化し、この結果、積みきれなかった貨物を契約していた船舶ではない後続の船舶で輸送するローリングという慣行が横行し、荷主の貨物が当初予定されたとおりに配送されないという問題があり、特にこうしたしわ寄せは小規模な荷主が被ることが多かった。こうした荷主の不満を解消するために、マースクはMaersk Spotというオンライン商品を開発し、荷主に対してオンラインで透明性の高い価格を提示するのみならず、Maersk Spotで予約された貨物については、運送するコンテナ船を確約し、到着予定時刻(Estimated Arrival Time)を保証する商品の販売を開始した。荷主はこのシステムで予約した貨物をキャンセルしたときはキャンセル料を支払い、マースクは荷主の貨物が予約されたコンテナ船に積みきれないときは補償を行うこととなっている。
      • 原文 June 25, 2019, The Loadstar(長谷部正道)
    • 【3】大型原油・重油タンカーの北部カナダ太平洋岸の港湾寄港暫定禁止法が可決
      • 【3】12500トン以上の原油また重油を輸送するタンカーが、バンクーバー島北方からアラスカ州国境までの太平洋岸の港湾や係船施設に寄港しまたは積荷を積み下ろすことを禁止する「石油タンカー暫定禁止法(Oil Tanker Moratorium Act)」案が、6月20日カナダ上院で可決された。上院運輸逓信委員会においては、同法案は否決されたにもかかわらず、上院は5年後に法案を再検討するという微修正を加えたうえで、圧倒的な多数で法案を可決した。
      • 原文 June 27, 2019, Blakes(長谷部正道)
    • 【4】ESCSA: スクラバーに関する各国の規制のデータベースを創設
      • 【4】排ガス清浄化装置協会(Exhaust Gas Cleaning Systems Association: ESCSA)は、IMO 2020規制が開始される2020年1月1日までに、EGCSを装備した船舶は約4000隻になるものと予測しているが、EGCSを選択した船主の不安や不正確な情報を排除するために、EGCSAは、全世界の個別の港湾・岸壁ごとに、EGCSの運用を制限する規制が在るかないかが一目でわかり、自由にアクセスできるデータベースを創設し、船主が直接関連する情報や法令にアクセスすることを可能とした。データベースはEGCSを採用した船主の団体であるClean Shipping Alliance 2020や国際海運会議所(ICS)が収集した情報等から構成され、船主は最新の正確なEGCS規制に関する情報を得ることができる。
      • 原文 June 28, 2019, EGCSA(長谷部正道)
    • 【5】第8回地中海海上保安フォーラムが開催
      • 【5】6月12日及び13日に、モロッコのカサブランカで第8回地中海海上保安フォーラムが開催され、クロアチア、エジプト、仏、独、ギリシャ、伊、マルタ、モナコ、モロッコ、ポルトガル、スペイン、チュニジア、トルコの各国とEC、欧州漁業管理機関(EFCA)、欧州海上保安機関(EMSA)、欧州国境沿岸警備機関(Frontex)、国際刑事警察機構(INTERPOL)が参加した。会合で各参加者は、国際条約や国際規則の励行における共通したアプローチを採用する必要性について合意し、その第一歩として欧州、黒海、大西洋、アジアの各海上保安機関と情報やベストプラクティスを共有することとされた。
      • 原文 June 24, 2019, 欧州委員会(武智敬司)
    • 【6】EMSAの共通情報共有環境(CISE)について
      • 【6】統合的な海洋監視を行うことで、EUとその加盟国の治安や安全、経済、環境に影響を及ぼし得る全ての海洋活動を効率的に把握することができる。共通情報共有環境(CISE)は、欧州漁業管理機関(EFCA)など関連機関の協力を得て、ECとEU/EEA加盟国が共同で開発を行っているもので、現存する監視システムやネットワークを統合し、すべての参加機関に必要な情報を提供するものである。CISEは欧州海洋漁業基金(European Maritime and Fisheries Fund:EMFF)から350万ユーロの交付金を受け、新たな段階に入ろうとしている。CISEにより、国や機関を越えた迅速かつ信頼性の高い情報交換の促進とより安全な海洋環境の確保が期待されており、海洋汚染や海上犯罪、海賊、テロなど、我々の海に負の影響を与える多様なリスクを軽減することとなる。
      • 原文 June 27, 2019, 欧州委員会(武智敬司)
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