2019/05/09LROニュース(6)

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  • 2019.05.10 UP
    2019/05/09LROニュース(6)
    • 【1】1月から4月の間のシンガポール海峡の海賊・武装強盗事案
      • 【1】4月25日にReCAAP情報共有センター(ISC)が公表したところによれば、今年1月から4月の間、シンガポール海峡で4件の武装強盗事案が発生している。事案はいずれも、バージ等を曳航して分離通行帯(TSS)を西航中のタグボートに対する不法侵入事案で、うち2件では積荷のスクラップが盗まれている。船員に対する傷害は発生していない。これらの事案は全てシンガポール海峡西部の近接した場所で発生しており、ReCAAP ISCは特にタグボートを含む全ての船舶に対し、警戒を厳重にし更なる予防措置を講じることを推奨するとともに、すべての事案を沿岸国の当局に通報するよう求めている。
      • 原文 Apr. 25. 2019, ReCAAP(武智敬司)
    • 【2】南シナ海:ベトナムとインドネシアが漁業取締を巡って衝突
      • 【2】南シナ海で4月22日、ベトナム漁船による違法操業に対する取締りを行っていたインドネシア海軍艦艇がベトナム沿岸警備艇に衝突されたとして、その動画が公開された。インドネシア外務省はベトナム沿岸警備隊のこの行為に対し、双方の人命を危険に晒すとともに、国際法やASEANの精神に反するものとして批判している。衝突が発生した海域は南シナ海の南端で、インドネシアが自国のEEZであると主張している。インドネシア側によれば、2隻のベトナム沿岸警備艇が取締りを妨害しており、ベトナム漁船は沈没し漁船員12名がインドネシア側に拘束され、この他海に飛び込んで逃げた2名の漁船員がベトナム側に保護された。インドネシアは過去5年間にベトナム籍を含む数百隻の外国密漁船を見せしめとして沈没処分してきたが、ここ数か月は実施されていなかった。今回の事件を受けてインドネシア水産大臣は、外国漁船の沈没処分を再開すると表明している。インドネシアは主権を主張する目的で2年前からこの海域を北ナトゥナ諸島と命名している。
      • 原文 Apr. 29, 2019, Asia Times(武智敬司)
    • 【3】合意なきEU離脱:P&Oフェリーも英国政府に賠償金を請求
      • 【3】英のP&Oフェリーは、3月にユーロトンネル社に支払われた和解金3,300万ポンドを巡り、その同額の賠償金を英政府に請求した。昨年12月末、英国運輸省(Department for Transport: DfT)は時間が十分あったにもかかわらず競争入札手続きをせず、フェリー3社と合意なきEU離脱に向け緊急輸送用の追加運航の契約を締結した。英仏海峡でフェリーを運航していた実績のあるユーロトンネル社は、追加用船契約に打診がなかったのは不公正と訴え、DfTは同社に3300万ポンドを支払うことで和解していた。今回、ユーロトンネル社と同様に実績があり、同じく打診のなかったP&Oフェリーは3,300万ポンドのユーロトンネル社に対する和解金の支払いは競争上の不利益を生み出すと英政府に同額の請求をしている。
      • 原文 Apr. 26, 2019, The Loadstar(田中亜季)
    • 【4】船員放棄と海事労働条約批准促進の必要性
      • 【4】IMOとILOによると、2004年からの累計で336隻の船舶に乗り組む4866人の船員が船主から賃金・食糧・燃料・通信手段も与えらずに遺棄された。過去5年間の船員放棄の件数は、年間12件から17件の範囲にとどまっていたが、2017年には55件、2018年には44隻の船舶に791名の船員が放棄され増加の傾向をたどっている。放棄された船員は放棄された船舶が競売にかけられたときに、売却代金から未払いの賃金を先取りする権利があるが、船舶を離れるとこの先取特権が消滅するので、放棄された後も、未払い賃金の回収を求めて、厳しい状況下でも船舶を離れることができない。ILOの海事労働条約に従い、2017年からは放棄され2か月以上賃金の支払いを受けていない船員は、直接船主の保険者に対して未払い賃金の支払いを求めることができ、条約上4か月分の賃金は保証されている。しかし、この海事労働条約をいまだ批准していない国も多く、2018年中に放棄された44隻の船舶のうち、バーレーン・UAE・コンゴ・ドミニカ・タンザニアなど同条約未批准国を旗国とする15隻の船舶の船員は同条約に基づく救済措置を受けることができなかった。
      • 原文 Apr. 12, 2019, The Guardian(長谷部正道)
    • 【5】EU NAVFORがソマリア海賊をセイシェル政府に引き渡し
      • 【5】EU NAVFORは4月25日、ソマリア海賊容疑者をセイシェル政府に引き渡した。引き渡しはセイシェルとEUの引渡協定に基づき、スペイン艦艇により実施された。引き渡された海賊は4月21日にソマリア中部沖のインド洋でイエメン漁船を乗っ取って母船とし、他の2隻の漁船を襲撃したが未遂に終わっており、4月23日にEU NAVFORに捕捉されていた。海賊はこの母船を使ってこれ以外にも襲撃を行った疑いがもたれている。
      • 原文 Apr. 26, 2019, EU NAVFOR(武智敬司)
    • 【6】北極海で発見されたシロイルカはロシアが軍事用に訓練か?
      • 【6】最近北極海で見つかったハーネスをつけたシロイルカについて、ノルウェーの専門家等はロシア軍によって訓練されたものの可能性があると見ている。ロシアは過去に北極海での特殊任務のために海洋生物を訓練していたことが知られている。このシロイルカに取り付けられていたハーネスはノルウェー漁業管理局のチームによって取り外されたが、ハーネスにはサンクトペテルブルグと読めるロゴが記載されるとともに、英語のロゴが記載されたクリップも付いており、ロシア軍とのかかわりを示す証拠は何もないが、ノルウェーの専門家は、ムルマンスクのロシア海軍と関係があると推測している。冷戦期にソビエト連邦はアザラシやイルカなどを訓練して水中兵器の探知や捜索に役立てる計画を行っていた。この計画は公式には1990年代まで実施されていたが、その後中止されたかどうかは不明である。
      • 原文 Apr. 29, 2019, CBS(武智敬司)
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