2018/5/29 LROニュース(4)

NEWS


※LROニュースの内容については、有料メールニュースなど営利目的での転載はご遠慮頂くとともに、2次使用の際はLROニュースからの転載である旨を明示していただきますよう、お願いいたします。

トップページ > LROニュース > 2018/5/29 LROニュース(4)
  • 2018.05.30 UP
    2018/5/29 LROニュース(4)
    • 【1】 サンゴ礁の白化が魚類の多様性を減少
      • 学術誌のGlobal Change Biologyに4月12日発表されたJames Cook大学の研究者による論文によれば、2016年に豪のグレートバリアリーフで発生した大規模なサンゴ礁の白化現象の発生以前・発生中・発生後を調査した結果、海水温上昇に伴うサンゴ礁の白化により、海洋中の生物多様性が失われることが分かった。こうしたサンゴ礁に生息する魚類の「生態的同一化(biotic homogenization)」は、海水温上昇に伴うサンゴ礁の白化に対する抵抗力をさらに落としている。研究によれば、2016年2月には海水温が32.8℃まで上昇した結果、サンゴ礁が健康性を維持するために藻や海藻を食べてくれるスズメタイなどの草食性の小魚の数が大きく減少したことが確認されている。サンゴ礁に生息する魚類はこのほかにも様々な異なる役割を果たしており、サンゴ礁に生息する魚類の種類の減少は、白化や台風といった外部要因に対するサンゴ礁の抵抗力を損なう結果となっている。
      • 原文 Apr. 10, 2018, Oceans Deeply(長谷部正道)
    • 【2】 アトランティックシティ沖の風力発電事業が再始動
      • Fishermen’s Energy (FE) 社が事業申請していたニュージャージー州アトランティックシティ沖の発電量合計24メガワットの風力発電事業は、共和党前知事に却下されていたが、民主党の新知事の下、4月12日、州議会両院の同州電力・水道事業審議員会は同事業申請を再検討することを認める決定を行った。新知事は2030年までに総計3.5ギガワット規模の海洋風力発電事業を実現させることを目指している。4月初めに仏電力SA社の再生可能エネルギー部門が計画中のニュージャージー州におけるFE社の同事業を同社から買収することに合意したと発表したが、海上風力発電施設は沖合約5㎞に設置される見込み。また世界最大の海上風力発電事業者であるOrsted A/S社と2番目のUS Wind社も同州政府から34万4千エーカーにのぼる大西洋の海域を風力発電のために借り受ける承認を既にとっており、同海域はアトランティックシティのさらに沖合に位置している。
      • 原文 Apr. 12, 2018, Bloomberg(長谷部正道)
    • 【3】 イエメンのフーシに紅海を封鎖する能力はないと専門家が分析
      • 4月3日に紅海南部を航行中のサウジ籍VLCCがイエメンの武装勢力フーシによるとみられる攻撃を受けたが、本件について海上リスク管理企業Dryad Maritimeは次のように分析している。フーシが標的としているのは、サウジ主導連合軍の艦船か、同連合軍を支持しているとフーシが看做した商船である。フーシには紅海を封鎖する能力はなく、商船への攻撃によって海運業界に衝撃を与え、サウジに内戦終結に向けた対話に応じるよう圧力を与えることが最終的なフーシの目的であり、従って内戦の膠着状態が長引けば、フーシによる攻撃の可能性も高くなる。また、UKMTOはバブ・エル・マンデブ海峡及び紅海南部を通航する船舶に対し、同海峡は夜間に通航し、日中にHanish諸島西側の分離通航帯を抜けるよう推奨しているが、夜間は小型船の識別が困難になるなどの要因もあることから、バブ・エル・マンデブ海峡を夜間に航過するか日中に航過するかは、最終的には船長の判断である。
      • 原文 Apr. 13, 2018, World Maritime News (武智敬司)
    • 【4】 USCG、重大海上事故等の報告基準を引き上げ
      • 米国沿岸警備隊(USCG)は、重大海上事故(SMI)及び海上災害としてUSCGへの報告を要する基準となる損害額について、SMIは10万ドルから20万ドルに、海上災害は25,000ドルから75,000ドルにそれぞれ引き上げた。新しい基準額は4月18日から有効となる。これにより、事故発生時における船舶所有者の報告義務の基準が変わるとともに、USCGによる船舶事故調査の実施基準も同様に変更され、船舶所有者の負担軽減とともに、船舶事故調査に対するUSCGの投入勢力削減が図られる。
      • 原文 Apr. 13, 2018, LEXOLOGY (武智敬司)
  • 資料閲覧 その他