2018/5/11 LROニュース(6)

NEWS

トップページ > LROニュース > 2018/5/11 LROニュース(6)
  • 2018.05.14 UP
    2018/5/11 LROニュース(6)
    • 【1】 中国政府が中国首位と2位の造船会社の合併を暫定認可
      • 中国国務院は中国の造船業界首位と2位の中国船舶工業集団(CSSC)と中国船舶重工業集団(CSIC)の合併について暫定認可を行った。両社が合併すると総収入が5080憶元となり、中国海軍の空母から民用のコンテナ船・タンカーまで製造する巨大企業となる。合併後の会社の受注残は1040万トンとなって、現段階で世界最大の造船事業者である現代重工業の受注残772万トンを抜いて世界最大の造船会社となる。両者は中国の防衛産業に競争原理を導入するために、1999年7月に設立されたが、両社の合併の実現のためには、監督官庁による細部の詰めがさらに必要となる。
      • 原文 Mar. 30, 2018, Bloomberg(長谷部正道)
    • 【2】 比中による南シナ海の共同開発は憲法違反の可能性
      • 比中両国は南シナ海における共同資源開発について検討しており、3月の比外相の訪中でこれが明らかになった。両国は適切な法的枠組みに基づいた、沖合の油及びガス探査の遂行に合意しており、相互受益と、難しい主権の問題を棚上げすることを意図している。これに対しては、比国内において、特に比が主権を主張する海域に対する中国の野心に疑いを持つ軍、政治家、愛国市民団体からの強い抵抗に直面することが予想される。比の最高裁判所長官は、フィリピンの海域における中国との共同資源開発は比憲法に違反するものであり、ドゥテルテ大統領の弾劾につながる可能性があると指摘している。
      • 原文 April 2, 2018 ASIA TIMES (武智敬司)
    • 【3】 韓国、西アフリカで誘拐された船員の救出に軍艦を派遣
      • ガーナ沖で漁船が海賊に襲撃され3人の韓国人船員が誘拐されたことを受け、韓国はオマーン沖で海賊対策に従事していた駆逐艦を、30人の特殊部隊とともに西アフリカに派遣した。韓国軍は65万人の兵力を有し米国の同盟国の中でも有力と看做されているが、ベトナム戦争以降は海外での活動経験はほとんどない。しかしながら、2011年にはアデン湾において、ソマリア海賊に襲撃された韓国籍ケミカルタンカーからの人質救出作戦を行い、海賊8人を殺害し海賊5人を拘束し、ケミカルタンカーの船長が交戦で重傷を負いながらも救出を成功させた実績がある。
      • 原文 April 2, 2018 ASIA TIMES (武智敬司)
    • 【4】 設置済みのバラスト水管理装置の不具合が顕在化
      • 3月23日、INTERTANKOは、会員船社の60%が船舶に既に設置されたバラスト水管理装置(BWMS)の運用に問題があったり、全く機能しないという問題を抱えているため、BWMSが適正に作動しなかったときのための9つの緊急対策を会員向けに発表した。こうしたBWMSの恒常的な問題に対し、IMOはPSCを実施する当局が個別事例ごとに対応すべしとの見解を示しているが、INTERTANKOはIMOによる統一した対策の検討を求めている。9つの対策は非会員向けには公開されていないが、バラスト水積み込み港における対応、航海中のBWMSの修理、海洋におけるバラスト水の交換などに分かれた対策となっている。BWMSの運用に問題が発生した際に、PSC当局に各船舶において当該問題に対して適切な対応がとられたことを認定してもらうために、INTERTANKOは会員船社に対し、BWMSが問題を発生した理由、BWMSの適正な保守管理記録を当局に報告するよう推奨している。
      • 原文 Mar. 30, 2018, Safety4Sea(長谷部正道)
    • 【5】 豪海事安全庁が船員の精神衛生について報告書
      • 3月26日、豪海事安全庁(AMSA)が船員の精神衛生について報告書を発表したところその概要は以下のとおり。①AMSAが大学と協力して豪に入港した船舶の船員1026人を対象にして精神衛生面での調査を行ったところ、20%の船員が家族と離れて生活することによる精神的なストレスを感じると回答したうえ、多くの回答者が週に69時間以上労働していると回答した。②このような仕事上の高いプレッシャーは疲労や睡眠障害とともに、船員の精神衛生状態を悪くする原因となっている。③こうした精神衛生上の問題を予防・改善するため、豪健康省は船員に対して、健康的な食事をとり、定期的に運動を行い、十分な睡眠をとり、精神的にも身体的にもリラックスさせることが重要であると助言している。④家族・友人・同僚とインターネット等により連絡が取れる環境の整備も精神衛生の維持に良い影響を与える。⑤オンラインで船員自らが自分の精神状況を確認できるソフトの活用は有益であるが、問題があると認識された場合は、早急に専門家の検診を受けるべきである。
      • 原文 Mar. 26, 2018, AMSA(長谷部正道)
    • 【6】 イエメン沖で海賊に追跡されたヨットを海上自衛隊等が救助
      • 世界一周航海中のオーストラリア人家族のヨットがイエメン沖で海賊の追跡を受けたが、日本の海上自衛隊とパキスタン海軍の臨場で海賊は追跡を諦め逃走した。このヨットは4時間にわたり海賊の付きまといを受け、燃料も尽きかけて救援を求めていたところ、海上自衛隊のヘリと航空機が現場に臨場し、艦船に向かって逃げるよう無線でヨットに指示し、艦船を認めた海賊は諦めて逃走した。ヨットはパキスタン艦船から燃料の補給と護衛を受け、ジブチに入港した。
      • 原文 Apr. 1, 2018 The Maritime Executive (武智敬司)