2017/9/5 LROニュース(4)

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  • 2017.09.05 UP
    2017/9/5 LROニュース(4)
    • 1】シンガポールと日本が自動車運搬船へのLNGバンカリングの可能性共同調査
      • 1】8月28日、シンガポール海事港湾庁(MPA)と日本の国土交通省港湾局は、日本とシンガポールの間を運航する自動車運搬船に対するLNGバンカリングの可能性調査を共同で行うために作業部会(WG)を設置することで合意した。WGには邦船3社も参加する。WGはLNGバンカータンクの容量や燃料補給の条件などの技術的な課題を検討する。今回の合意は本年4月に締結された港湾計画・港湾管理・港湾部門の技術開発の分野で相互協力することを約束した協力覚書(MOC)に基づいたもの。本合意はシンガポールで開催された星日港湾セミナー2017で、両国の担当大臣によって合意された。
      • 原文 August 28, 2017, MPA (長谷部)
    • 2】ロングビーチ港で周辺大気汚染が大幅に改善
      • 2】ロングビーチ港は2005年から周辺の大気の汚染状況を観測しているが、2016年に開業した新たなコンテナターミナルE埠頭のゼロエミッション政策も貢献して、8月25日に終了した2017年の調査では、ディーゼル粉塵が対2005年比88%減少するなど大幅な周辺大気の汚染の改善に成功した。2005年比でみると、硫黄酸化物も97%の減少、地球温暖化ガスも22%減少している。同港湾は2006年に「大気清浄行動計画」を採択し、排ガスのきれいなトラックの使用、船舶に対する低硫黄バンカー使用、コンテナ船が着岸中の陸上電源の使用、「航行速度を制限したグリーン船舶計画」などを実施してきている。
      • 原文 August 25, 2017, ロングビーチ港(長谷部)
    • 3】船底の外来海洋生物を速やかに識別する方法を研究
      • 3】先日NZとフィジーでは船底に大量のフジツボやハオリムシ等の海洋生物が付着している船舶の入港が拒否されたが、NZではこうした船底に付着した外来性の海洋生物の船舶による搬入に関する規制を検討している。一方で、NZのCawthron Instituteと全世界の14の研究施設が協力して、船底の外来性の生物を迅速に発見するために、High Throughput Sequencing (HTS)という技術を用いて、生物の外見によってではなく、試験体のDNAとRNAの配列構造を瞬時に識別して、外来生物の存在を認識する技術を開発している。NZ独自の沿岸生態系やそれに依存した産業は、外来海洋生物の侵略に対して脆弱であり、1960年代以降、外航海運の発展によって、外来性海洋植物や動物の数が急増しているが、船底付着生物によるものが7割で、バラスト水によってもたらされるのはわずか3%とされている。
      • 原文 August 28, 2017, The Maritime Executive (長谷部)
    • 4】無人運航船の克服すべき課題
      • 4】(論説)世界的な保険会社であるAGCS社の専門家が、無人船ついて克服すべき課題を検討したところ概要以下のとおり。無人化船の技術的な要素であるセンサー技術や陸上の指令所からの運用については、数年内に技術革新が予見されるものの、最も大きな課題が法規制の問題である。IMOやILOの条約体系では、船舶の運航・安全確保は船舶に乗船している船員によって行われることが前提とされており、無人化船に既存の条約で定められた規制をどのように適用していくかという検討を開始することがつい先日のIMO海上安全委員会で合意されたばかりである。また、船舶に先駆けて運航の自動化が進んだ航空機の世界でも依然として乗員が搭乗し、離着陸や乱気流が発生した場合に人間が対応するようになっている。船舶においても、無人化船で船舶の火災や積み荷の流出など異常事態が発生した時にどのように対応したら良いかなど、環境リスク・サイバーリスクなども含めて、行政当局も含めすべての関係者に緊急時における安全性の確保を確信させるためには時間がかかるであろう。
      • 原文 August 24, 2017, Allianz (長谷部)
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