2017/8/30 LROニュース(4)

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  • 2017.08.30 UP
    2017/8/30 LROニュース(4)
    • 1】再度価格競争に直面するマースク
      • 1】(論評)A.P. Moller-Maerskグループは、エネルギー部門を75億米ドルで仏トータルに売却し、経営資源を海運分野に集中したが、競争他社が次々と輸送能力の拡大を図る中で、シェア維持のために新たな価格競争に直面する恐れがある。マースクは、昨年の独Hamburg Sud社の買収以降、海運分野の経営戦略の中心をシェアの維持・向上から利益率の向上に変更し、この結果世界のコンテナ市況も回復してきた。同社のCEOは市況の上昇によって、経営の基本的な環境(ファンダメンタルズ)は2010年以来最も良い状況になっているとコメントしている。しかし、Ocean Alliance等の競合他社は本年に入って次々と超大型タンカーを市場に投入する予定で、市場シェアの拡大を図らざるを得ない状況になっている。この結果、マースクは価格競争に打って出てシェアを維持するか、利益率を維持してシェアを落とすかの二者択一を迫られることになる。コンテナ業界は昨年厳しい価格競争の結果疲弊したが、既に太平洋航路では価格競争復活の兆しがあり、他の航路にも競争が拡大する可能性がある。マースクの経営陣はエネルギー部門の売却の結果、手持ち資金の流動性を強化しており、次の価格競争と新たな船社の買収に乗り出す準備ができている。
      • 原文 August 22, 2017, Reuters (長谷部)
    • 2】EUの新たな船舶交通管理システムが実船に初搭載
      • 2】EUは航海計画の陸上における確認・航路の最適化・付近の海域を運航する船舶の間における進路情報の交換・交通管制能力の強化・入港待機時間の短縮・入港情報の共有化・砕氷船や捜索救助部隊との情報共有を目的として新たな船舶交通管理(STM)サービスの導入を進めている。このほどSTM対応のシステムが、初めてスウェーデンの1隻のフェリーと同国の海難救助協会の運航する2隻の救助船に導入された。スウェーデンのイェーテボリから独のキールの間を航行するにあたり、フェリーの進路情報は自動的に救難船に共有されるとともに、2隻の救難船の進路についてもフェリーのECDIS上に表示される。
      • 原文 August 22, 2017, EU (長谷部)
    • 3】北極海沿岸警備隊フォーラムがデンマーク海峡で捜索救助訓練を開催
      • 3】北極海沿岸警備隊フォーラムがグリーンランドとアイスランドの間のデンマーク海峡で9月4-8日に大規模な捜索救助訓練を行う予定であると米国沿岸警備隊(USCG)の少佐がタス通信に語った。同フォーラムは、デンマーク・アイスランド・加・ノルウェー・露・米・フィンランド・スウェーデンの沿岸警備隊で構成され、今年の3月からフィンランドが2年間の幹事を務めている。同訓練の開催は3月にボストンで開催された同フォーラムの第3回会合で決定された。
      • 原文 August 23, 2017, タス通信(長谷部)
    • 4】アジア=欧州航路:コンテナ輸送能力の余剰が必至
      • 4】海事情報のSealntel Maritime Analysis社によれば、アジア=欧州航路における各アライアンスのコンテナ輸送能力を合計すると、2017年の下半期から2018年下半期にかけて、11.5%拡大し、輸送需要が5%増加しても、輸送能力が過剰となる。2019年下期までの見通しとしては、2Mの輸送力拡大が3.2%にとどまるのに比べて、The Allianceが11.9%、Ocean Allianceは24.6%もの輸送能力の拡大を予定しており、サービス頻度を引き下げない限り、大幅な輸送能力の過剰が予想される。2017年末の時点で既に28300TEU分の余剰が想定され、余剰能力を他の航路に振り替えるとすると、2019年までに約30隻の大型コンテナ船を他航路に振り替える必要がある。
      • 原文 August 24, 2017, World Maritime News (長谷部)
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