2017/7/24LROニュース(5)

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  • 2017.07.24 UP
    2017/7/24LROニュース(5)
    • 1】IMOにおける地球温暖化ガス削減計画の今後
      • 1】(論説)IMOの地球温暖化ガス(GHG)削減のための作業部会(ISWG-GHG)とMEPC71が終了したが、今後の見通しは以下のとおり。①世界の気温上昇を2度以内(できれば1.5度以内)に抑え込むというパリ協定の目標を実現するために海運業界も貢献することが期待されている。②このためには、海運活動からのGHG排出の削減を直ちに開始し、今世紀後半にはGHGガス排出ゼロとしなくてはいけない。③MEPC71には2014年に行われたIMOの第3次GHG排出量調査と同じ手法を用いた調査が報告されたが、第3次調査の時点に比べて海運活動の今後の成長が大幅に下方修正されたため、船舶からのGHG排出量の予想量も大幅に下方修正された。④IMOは2018年中に、GHG排出削減目標について合意しなくてはいけないが、科学的根拠に基づいた信頼できるデータがないため議論の紛糾が予想される。⑤パリ協定と同レベルの拘束力のない目標をとりあえず定めて、その後GHG排出に関し更なる情報が集まり次第必要に応じて目標を設定しなおすという海運業界の提案は多くの支持を得たが、まず政策目標を定めてから当該目標達成のための手段について議論するという従来からのIMOにおける作業手順にはそぐわない恐れがある。
      • 原文 July 14, 2017, IBIA (長谷部)
    • 2】合同任務部隊が海賊対策に関する最新の保安勧告を発表
      • 2】7月16日、合同任務部隊(Combined Maritime Forces: CMF)は最新の保安勧告を公表したところ概要以下のとおり。最近のアデン湾とバブ・エル・マンデフにおける商船に対する攻撃はこれらの海峡を通過航行するにあたり未だ危険があることを象徴している。日中に、消火器や、ロケットランチャー、水上簡易爆弾(Waterborne Improvised Explosive Devices: WBIED)を使用した攻撃が、2016年10月と2017年5月に発生している。両攻撃とも失敗で、誰がどういう目的で攻撃したかも不明で海賊でない可能性もあるが、商船は同海域の使航行にあたり、CMFが推奨する海域を通航するとともに、BMP4を可能な限り実施することを強く推奨する。
      • 原文 July 17, The American Club (長谷部)
    • 3】ロッテルダム港とアントワープ港の混雑で混雑サーチャージが発生
      • 3】ロッテルダム港とアントワープ港で営業する艀事業者と一部の海運事業者は、両港の混雑状況に鑑み、混雑サーチャージを課金すると発表した。艀事業者のサーチャージはコンテナ1個当たり19.50ユーロで、8月末まで課金される。両港湾の混雑が悪化しており、コンテナの積降と積み込みのために同社の艀が50時間から120時間も待たなくてはいけないことがあり、この負担増の一部を転嫁することとなった。この発表を受けて、Hapag-Lloyd社はコンテナ1個当たり25ユーロのサーチャージを課すことを発表した。両港湾の混雑は新たなアライアンスのサービス開始とコンテナ船の大型化が原因だが、6月末に発生したAPM社の二つのターミナルに対するサイバー攻撃も状況を悪化した。
      • 原文 July 17, 2017, The Load Star (長谷部)
    • 4】ReCAAP ISCが本年上半期の報告書を発表
      • 4】7月18日、アジア海賊対策地域協力協定情報共有センターが本年上半期の報告書を発表したところ概要以下のとおり。①今年の上半期に報告された事件は36件で2007年以来の最低件数となった。②36件の内訳は武装強盗が27件、海賊事件2件、身代金目的の誘拐事件が7件となっている。③総事件数は対前年比22%の減少となった。④今期の特徴としては、積み荷の油を盗むための船舶の乗っ取り事件が再発したことと、バングラデシュの港内と錨地で複数の事件が発生している。
      • 原文 July 18, 2017, ReCAAP (長谷部)
    • 5】ハンブルグ港の新規開発を中国企業が落札したことに地元が反発
      • 5】ハンブルグ港湾庁は新たにULCVsが着岸することができる110m岸壁を含む42haのシュタインベルダー南コンテナターミナルの開発の競争入札手続きを開始していたが、このほど、世界的なコンテナガントリークレーンの製造メーカーのZPMCの親会社である中国通信建設集団(CCCC)が中国の投資家と組んで落札したことが発表された。この結果に、地元の海事社会は衝撃を受けており、ハンブルグ港最大のコンテナターミナル運営会社のHHLAとハンブルグ港港湾雇用者協会(UVHH)は、既存のターミナルの未利用スペースを活用する方が新たなコンテナターミナルを建設するより経済効率が良いと主張している。
      • 原文 July 18, 2017, The Load Star (長谷部)
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