2017/2/2 LROニュース(5)

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  • 2017.02.02 UP
    2017/2/2 LROニュース(5)
    • 【1】 IMO:今年のテーマは”Connecting ships, ports and people”に
      • 【1】 IMO事務局長は英国最大のコンテナ港であるフェリックストー港を視察した際に、2017年の世界海事記念日のテーマを“Connecting ships, ports and people”にすると発表した。同事務局長は、釜山港湾公社のトップから事務局長に就任しており、海運と港湾の連携は、事務局長就任以来の持論。物流効率化の観点から、海運、港湾等あらゆる海事関係分野の連携が重要と強調し、加盟国や関係者も本テーマのもとに、海事関係分野の連携の促進に努めるよう要請した。
      • 原文 Jan 18, 2017IMO(長谷部)
    • 2】 COSCOがOOCLの最も有力な買収候補者に
      • 2】 最近のコンテナ船社間の合併・買収協議をスクープしてきたWSJ社によれば、中国国営のCOSCO社は同じアライアンスに属する香港のOOCL社を約40億米ドルで買収する協議を数か月にわたって進めていることが判明した。COSCOは2015年に中国海運集団を買収して世界第4位のコンテナ会社に既になっているが、OOCLの販売網と約15億米ドルの価値があるとされる比較的船齢の若いコンテナ船の取得に魅力を感じており、1月上旬に中国開発銀行から260億米ドルの複数年にわたる追加融資を受けることが合意されている。OOCLは世界で9位のコンテナ会社で2.8%の世界シェアをもっているが、コンテナ会社の統合が進む現状では、単独で生き残るのが難しいとされ、CMA CGMやエバーグリーン等も同社の買収に関心があるとされている。
      • 原文 Jan 18, 2017WSJ(長谷部)
    • 3】 米破産裁判所が韓進海運のターミナル持ち分の譲渡を許可
      • 3】 米国で2番目に大きな港湾であるロングビーチ港最大のコンテナターミナル会社International LLCに対して韓進海運が保有する54%の持ち分については、競争入札の結果、世界第2位のMSCに7800万米ドルで売却されることが合意されていたが、韓進海運に対するコンテナのリース会社などの米国内の債権者は、この売却に反対するとともに、韓進海運の米国内のいかなる資産の売却収入も韓国に送金せず、米国内の債権者の保護のため米国内に留め置くことを米国の破産裁判所に申し立てていた。1月18日、同裁判所の裁判官は、ソウルの破産裁判所の担当判事とも協議したうえで、米国内の債権者が韓国内の債権者と比べて差別的な取り扱いを受ける恐れがなく、逆に米国内の資産を米国の債権者のためにだけ留保する合理性はないとして、債権者の異議申し立てを却下して、予定とおり、ターミナル会社の持ち分の売却を韓進海運に許可した。
      • 原文 Jan 18, 2017The Wall Street Journal(長谷部)
    • 4】 欧州の港湾のシングルウインドゥ化等に関するEEA/EFTA諸国のコメント
      • 4】 EUは2009年に海上交通戦略を作成したが、同戦略の折り返しにあたり、同交通戦略の運用の現状や港湾の出入港に伴う複数の行政的届け出義務のシングルウインドウ化とデジタル化等について加盟国等からの意見の公募を昨年の10月から開始していたが、ノルウェー等のEEA/EFTA諸国はこのほど以下の二点について、意見を提出した。シングルウインドウ化については、全く新たにEUとしてのシングルウィンドウシステムを作成するより、ノルウェー等シングルウインドゥ化を既に実施している国については、既存のシステムを尊重しながら、共通のシングルウインドゥ化を進めるべきこと。第二に、水先免除証明の条件についても、無理に完全に共通なものを作らずに、参加国ごとの安全の状況を勘案して、各国がいくつかの共通の条件を免除し、あるいは追加できるような柔軟性のあるものにすること。意見書本文は以下のリンクを参照。
      • 原文 Jan 6, 2017EFTA(長谷部)
    • 5】 北極海北航路を航行中のロシア商船隊が氷に閉じ込められる
      • 5】 ロシアの緊急事態省によれば、アルハンゲリスク港から北極海北航路を経てペベク港の浮体式原子力基地に建設資材を運搬した2隻のばら積み貨物船と、2隻の砕氷船からなる船隊がChukotka半島沖で、1月18日、厚い氷海に囲まれて立ち往生している。氷の厚さは平均1m以上で、縁の氷が厚いところでは2-5mの厚さに達している。緊急事態省はアナディル空港からヘリを飛ばして、東シベリア海の氷の状況を把握する予定。船隊はShelagsky岬沖に錨泊して様子を見ているが、食料と燃料は十分残っているので緊急事態には至っていない。
      • 原文 Jan 19, 2017,Safety4Sea(長谷部)
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