2017/12/15 LROニュース(3)

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  • 2017.12.15 UP
    2017/12/15 LROニュース(3)
    • 1】DNV GLが情報標準化の必要性を訴える報告書を発表
      • 1】船級協会のDNV GLは海事産業においてデジタル化を推進するにあたって情報標準化の必要性を強調する報告書を発表した。同社は船舶に装備された様々なセンサーから情報を収集して船舶運用のデジタル化の試行実験を行っているが、情報の質を上げ、センサーの信頼性を高めるために、関係者の間で情報を収集・蓄積・交換・分析・利用を効率的に行う必要があるが、そのためには情報の標準化が極めて重要であると強調している。船舶運航・船舶設計の最適化等のためにはデジタル技術の活用が必要だが、現在既に最新技術の試行が着々と進んでいる中で、こうした初期段階の試行から得られた知見を、次の段階として大規模な生産につなげていくためには、情報の標準化がカギを握るとしている。情報が標準化されなければ、情報源・情報の品質・情報の法的性格等がばらばらとなり、情報利用者にとって情報の信頼性が損なわれ、適切かつ効率的な情報の収集・蓄積・交換・分析・利用が困難になるとしている。
      • 原文 Nov. 17, 2017, DNV GL (長谷部)
    • 2】EUが自律的海洋監視センサー(COMMON SENSE)を開発
      • 2】海洋生態系は、海洋環境汚染・地球温暖化・過剰漁獲により脅威にさらされているが、生態系の状況を監視する従来のセンサーは保守管理費用が高価なうえ、自律的に運用することが困難であった。こうした問題点を解決するため、EUは2013年よりCOMMON SENSE事業を立ち上げ自律的な海洋監視センサーの開発を進めていたが、このほどこの研究成果がまとまった。具体的にはPreprocessorをそれぞれのセンサーに適用することによって、リアルタイムの情報を解析したうえで情報プラットフォームに情報を直接送ることが可能となり、現場でサンプルを収集したり、情報を解析する必要がなくなった分、大幅なコスト削減を可能とした。このセンサーの開発により、海洋の富栄養化、重金属やマイクロプラスチックによる汚染、海中騒音などを効率的に監視することが可能となった。センサーは独立でもあるいは情報センサープラットフォームの一部としても運用が可能である。
      • 原文 Nov. 16, 2017, 欧州委員会 (長谷部)
    • 3】自律・無人運航船の動向と国際海上保険連合の取り組み
      • 3】最近開催された国際海上保険連合(IUMI)の政治フォーラムで自律・無人運航船について検討が行われたところその概要は以下のとおり。自律運航船が海上保険の付保を受けるためには、業界標準に従い船級を受け、安全運航について認証を受けることが不可欠である。本年5月から事業が開始されたYARAとコングスベルグの自律コンテナ船事業は2018年後半に有人でノルウェー南部の3港の間で運航が開始され、2019年には遠隔操縦に移行し、2020年に完全な自律運航を行うことを目指している。6月には上海でも、船級協会・造船所等による無人貨物船開発アライアンスが発足し、2021年10月を目標に無人貨物船の実用化を目指している。IMOの海上安全委員会においても自律海上船(MASS)の安全な運航のために必要な既存の規制の見直しの範囲を検討するための作業が開始されることが合意され、2018年5月のMSC99に加盟国が提案・コメントを行う段取りとなっている。IUMIとしては以上のような動向を継続的にフォローするとともに、船級協会が自律化の進む船舶の技術的・運航面でのリスク分析を積極的に進めることを奨励し、自律運航船に関する業界標準・船級を与えるための条件・検査の枠組み等の検討が進むことを奨励していく。
      • 原文 Nov. 13, 2017, Insurance Marine News (Dafnis)
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