2017/10/27 LROニュース(5)

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  • 2017.10.27 UP
    2017/10/27 LROニュース(5)
    • 1】国際海運会議所が加のタンカー運航暫定禁止法制に懸念を表明
      • 1】カナダ議会においては、ブリティッシュコロンビア州の北部沿岸の港湾並びに海上石油積降施設への重油等を積んだタンカーの入出港暫定禁止法案(C-48法案)を審議中だが、国際海運会議所(ICS)は、同法案により国際海上貿易が阻害されるとして、重大な懸念を表明した。ICSは外航海運に対するこのような一方的な規制を許せば、悪しき前例となって米国内の各州をはじめとしていたるところで同様の規制が模倣され、カナダの貿易ばかりだけでなく、世界全体の貿易の効率性を損なうことになりかねないと警告している。30年前は年間25件程度の油濁事故が発生していたが、現在は当時の2倍以上の原油等が海上輸送されているにもかかわらず、原油等が700トン以上流出するような重大事故は、年間2件以下しか発生しておらず、タンカーによる油濁事故は劇的に減少しているとしており、タンカーの入出港を暫定禁止する客観的な根拠がないとしている。
      • 原文 Oct.18, 2017, ICS (Dafnis)
    • 2】デジタル化が進まないコンテナ海上輸送
      • 【2】(論説)15年以上も前からコンテナ海運会社はコンテナ輸送の予約などのデジタル化を試みており、船積通知書の約1/3には何らかのミスが記載されているにもかかわらず、現在でもコンテナ海上輸送の予約の約半数はデジタル化されていない。複数の船社が参加して形成されたオンライン予約プラットフォームとして有名なINTRA, GT Nexus, CargoSmartとも、輸送予約、出荷指示、コンテナの現在位置把握等について基礎的なサービスしか提供していない。マースクのyouship、UBM/JOCグループのJOC Exchangeなどによるe-commerce導入の試みも失敗し、2016年に導入されたアリババとマースク・CMA CGM・ZIM・Evergreen各社の提携によるオンライン貨物予約システムも、前評判は高かったが、わずかなシェアしか獲得していない。
      • 原文 Oct. 18, 2017, World Maritime News (長谷部)
    • 3】ロッテルダム港がLNG等のクリーンバンカーの供給基地を建設
      • 3】ロッテルダム港当局はPit Point LNG社とLNGと他の環境にやさしいバンカーを供給できる複合バンカー供給基地を、3つの河川が合流するロッテルダム港の中で最も内陸の港であるドルドレヒト内陸海港に建設するための調査を開始することで基本合意した。両社は近日中に本事業実現のための詳細調査を開始し、その一環として、環境にやさしいバンカーの需給バランスが取れるか否か、顧客やバンカーの供給者等となりうる企業に対し聴き取り調査を行う。LNG以外の環境にやさしいバンカーとしては、具体的には水素、電気、バイオディーゼル、圧縮天然ガス(CNG)などが対象として検討される。
      • 原文 Oct. 18, 2017, Port of Rotterdam (長谷部)
    • 4】NGO船舶解体プラットフォームが第3四半期報告書を発表
      • 4】10月19日、NGO船舶解体プラットフォームが第3四半期報告書を発表したところ概要は以下のとおり。本年第3四半期においては、世界で227隻が解体され、このうち南アジアの海岸で解体されたのは124隻だった。同期間中、インドのアランで作業員が1名死亡、バングラデシュのチッタゴンで1名が重傷を負った。南アジアにおいては、モンスーンシーズンだったために、解体活動は低調だったが、地元の製鉄業の原料が不足したため、本年上半期に比べて、廃船取引価格は上昇した。南アジアの海岸で解体された船舶の船主国別でみると、ギリシャが11隻、韓国・シンガポールが6隻、米国が5隻となっている。海岸で解体された124隻のうち、欧州の船社が運航していたものが33隻を占めたが、このうち欧州船籍船はわずか3隻だった。
      • 原文 Oct. 19, 2017, Shipbreaking Platform (長谷部)
    • 5】ナイジェリアで船員6人が誘拐される
      • 5】10月21日午前6時頃、ボニー島の南60マイルで8人の海賊がコンテナ船に侵入し、船長を含む6人の船員を誘拐した。残りの12人の船員は無事である。国際商業会議所国際海事局(IMB ICC)の記録によれば、ナイジェリア沖では今年に入って9月までの間で20件の海賊既遂事件が発生しており、その多くは被害船が航行中に発生し、誘拐目的の事件も多く含まれている。この地域では、海賊は武装していることが多く、沿岸170マイル以内で襲撃事件が発生しており、ナイジェリア海域の危険性は継続しているとIMBは警告している。
      • 原文 Oct. 23, 2017 The Maritime Executive (武智)
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