2019/07/17LROニュース(6)

NEWS


※LROニュースの内容については、有料メールニュースなど営利目的での転載はご遠慮頂くとともに、2次使用の際はLROニュースからの転載である旨を明示していただきますよう、お願いいたします。

トップページ > LROニュース > 2019/07/17LROニュース(6)

記事アーカイブ

  • 2019.07.18 UP
    2019/07/17LROニュース(6)
    • 【1】 英国政府が合意なきEU離脱に備えた新たな緊急輸送契約の入札を公告
      • 【1】 英国政府が当初予定されていたEU離脱日である3月29日に備えて契約したフェリー輸送契約は、ユーロトンネル社に支払った340万ポンドの和解金を含めて、英国民に850万ポンドの税金の負担を強いたが、10月31日に延期された(合意なき)EU離脱に備えては、3月の失敗を繰り返すことはなく、フェリー会社と通常の輸送契約を結ばずに、必要な時に必要な輸送を提供してもらう枠組み協定を締結することとし、この協定について運輸省は公開入札を開始した。入札は海運会社だけではなく、Ro-Ro方式の輸送を提供できれば、現在の輸送形態を問わず入札できるので、今回はユーロトンネル社も入札に参加できる。3月の緊急輸送契約を締結したSeaborne Freight社は今回の入札には参加しないことを表明し、Brittany Ferries社は入札を慎重に検討するとコメントしている。
      • 原文 June 29, 2019, BBC(長谷部正道)
    • 【2】 今年初めての北極海北航路経由アジア直行東航ルートの運航が開始
      • 【2】 6月29日、Arc7船級のLNG輸送船がヤマル半島のサベッタ港を出港し、今年の夏シーズン初めてのアジア市場向け北極海北航路直行東航ルートの運航を砕氷船の伴走なしで実施した。2018年の夏シーズンは同様の航海を4回実施している。
      • 原文 July 5, 2019, Reuters(長谷部正道)
    • 【3】 イランの革命防衛隊前指導者が報復として英国タンカーの拿捕を主張
      • 【3】 7月5日、イランの革命防衛隊前指導者等は、ジブラルタルで発生したイラン運航のタンカーが拿捕されたことに対抗して、「英国がイランのタンカーを開放しない場合、我々は報復のため英国籍タンカーを拿捕する義務がある。」など英国タンカーを拿捕することを主張した。また、かつてイラン核合意の交渉に当たった元政府高官は、SNSにおいて「問題の解決は難しいことではない。英国のタンカーも多くがペルシャ湾やオマーン湾を通航する。」と警告している。
      • 原文 July 5, 2019, The Maritime Executive(若林健一)
    • 【4】 船舶解体プラットフォームが2019年第2四半期報告書を発表
      • 【4】 NGOの船舶解体プラットフォーム(Shipbreaking Platform)が2019年第2四半期報告書を発表したところその概要は以下のとおり。①同期間中に、世界で193隻の船舶が解体されたが、うち146隻は南アジアの船舶解体場に売却された。②同期間中に、バングラデシュのチッタゴンの海岸で3件の事故が発生し、最低5名の労働者が死亡し、今年に入ってからの死亡者の総計は最低8名となった。③少なくても他の6名の労働者が重傷を負い、うち2名は韓国のSK海運がチッタゴンの現代海洋製鉄(HM Steel)の船舶解体場に売却したばら積み船の火災事故によって重傷を負った。④パキスタンのガダニやインドのアランにおける事故情報を把握することは非常に困難で、アラン地方政府は事故に関する公式統計を発表しないばかりか、民間団体や独立系のジャーナリストが解体場に立ち入るのを阻止している。⑤グジャラート海事局は、仏公共放送のジャーナリストからカメラを没収したが、削除を免れた一部のビデオ画像が6月に放映され、海事局が隠蔽しようとしている劣悪な労働・環境状況が明らかにされた。
      • 原文 July 8, 2019, 船舶解体プラットフォーム(長谷部正道)
    • 【5】 シンガポールはマラッカ海峡の保安警戒度を現状維持
      • 【5】 中国がマラッカ海峡を通行する中国籍船のセキュリティレベルを引き上げたが、シンガポール海事港湾庁(MPA)は、シンガポール籍船またはマ・シ海峡を通過する船舶に対し差し迫った脅威の情報はないとして、セキュリティレベルを1に維持する声明を発出した。シンガポール当局は状況に変化があった場合には、ISPSコードに従い引き続き警報を発していくとしている。
      • 原文 July 5, 2019, Safety4Sea(武智敬司)
    • 【6】 中国の2大造船所が合併へ
      • 【6】 中国政府は傘下の国営企業の整理統合を進めてきたが、中国の2大造船所である中国船舶重工業集団公司(China Shipbuilding Industry Corp)と中国船舶工業集団公司(China State Shipbuilding Corp)の上場子会社が、7月1日両社が合併を進めることを確認した。この合併は、関係官庁の承認に加え、合併案が最終化するまでに多くの詳細事項を今後詰めることが必要となる。両社は中国本土に複数の造船所を抱え、空母から石油ガス輸送船まで幅広い船舶の建造にあたっている。
      • 原文 July 1, 2019, Reuters(長谷部正道)
  • 資料閲覧 その他