2019/04/24LROニュース(6)

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  • 2019.04.25 UP
    2019/04/24LROニュース(6)
    • 【1】地球温暖化:グリーンランドの氷河の融解が例年より1か月早く始まる
      • 【1】本年に入ってから北半球では極めて異例な気温の上昇が観測されている。3月は全世界で史上2番目に温かい月となったが、アラスカでは史上最も暖かくなり、英・蘭・スウェーデンなど北極圏以外でも暖冬となり、欧州全体として2019年が史上最も暖かい年になる勢いである。グリーンランドもこの例外でなく、通常夏季に始まる氷河の融解が例年より1か月以上早く始まった。グリーンランドではこれまでの平均気温より20度以上高い気温が観測されており、4月2日には地表で41℃を観測した。これは亜熱帯ジェット気流が北極圏のジェット気流とともにフロリダ周辺の暖かく湿った大気をグリーンランド南部まで送り込んだのが原因と考えられる。スカンジナビア半島北方の北極海に通常この季節にある海氷がないのも直接暖かい気流をグリーンランドまで運ぶことになっている。
      • 原文 Apr. 18, 2019, Washington Post(長谷部正道)
    • 【2】欧州の主要造船企業が多くの海事関係者が参加できるプラットフォームを創設
      • 【2】蘭のDamen造船所グループをはじめとする欧州の大手造船7社が加盟するEuroyardsグループは海運事業者・造船事業者・舶用工業事業者・船級協会などの幅広い海事関係者が参加して、船舶の運航に伴って発生する船舶の機器や船舶の運航状況などに関する膨大な情報を共有して、情報管理方法や情報管理基準などの整合性を図るためのデジタルプラットフォームを創設する事業“Code Kiro”を、欧州造船・舶用工業会(SEA Europe)の支援を受けて立ち上げた。このプラットフォームを通じて、情報の再使用・情報の統合・情報の分析などを通じて、海運事業者・造船事業者・舶用事業者等がそれぞれの事業の最適化を図るのが目的。
      • 原文 Apr. 19, 2019, Maritime Nederland(長谷部正道)
    • 【3】USCG: 新たな北極海戦略的Outlookを発表
      • 【3】4月22日、USCGは新たな北極戦略をまとめた「Arctic Strategic Outlook」を公表した。USCGは北極における米国の第一義的な海上プレゼンスとして、北極でのオペレーション能力、規制監督権限、全方位的な海洋管理における国際的なリーダーシップといった要素を独自に融合し、米国の国益を追求するとしている。USCG長官はこのOutlookについて、米国のリーダーシップにUSCGが積極的に関与していくことを再確認するものと述べるとともに、北極の権益確保には多大な投資が必要であり、これについて米国民がUSCGに対して信頼を寄せていることについて受け入れ、感謝すると述べている。
      • 原文 Apr. 22, 2019, USCG(武智敬司)
    • 【4】船舶からの廃棄物の管理のための港湾受け入れ施設に関する指令が成立
      • 【4】4月9日、欧州理事会は「船舶からの廃棄物の管理のための港湾受け入れ施設に関する指令(Directive on port reception facilities for the delivery and management of waste from ships)」を最終承認した。海で発見される漁具を含む海岸で発見される最も典型的な10のタイプのごみを2020年までに30%削減することを提案する「EU循環経済パッケージ(EU Circular Economy Package)」の一環として、新たな指令は既に3月13日に欧州議会で採択されていた。最近の科学的な研究によれば、船舶からの廃棄物の海洋投棄は海洋環境と人間の健康に大きな脅威となっており、指令は港湾において船からの廃棄物を受け入れ処理するための施設の整備を進めて、船舶からの廃棄物の不法海洋投棄を防止することを目的としている。EUの港湾に寄港する全ての船舶は、漁業活動中に網にかかったごみも含めて、全ての船舶から出る廃棄物を既存の規則に従って適切に処理しなくてはならない。
      • 原文 Apr. 15, 2019, Transport Watch(長谷部正道)
    • 【5】ReCAAP 事務局長年次報告書 2018
      • 【5】ReCAAP情報共有センター(ISC)は、2018年の活動をまとめた「事務局長年次報告書(EXECUTIVE DIRECTOR’S REPORT) 2018」を公表した。2018年はアジアにおける海賊・武装強盗事件の発生件数が、2007年にISCが情報収集を開始して以来最低となるなど劇的な状況の改善が見られたが、ISCは2018年には、①2017年から導入した新たな情報分析ツールによる情報分析結果を、2018年の定期レポートに組み込むことで海賊事件の傾向を明らかにする等、情報共有の高付加価値化 ②各国フォーカルポイント(FP)が多様な機関で構成され、その能力も様々であることを踏まえ、情報共有における各国FPの迅速性・正確性の強化、各国内の関係機関間協力の促進、海運業界との関係深化等に注目したキャパシティビルディング ③ReCAAPはアジアに注目した枠組みである一方、海運は世界規模で営まれることを踏まえ、BIMCOやINTERTNKOと会議を共催しEU NAVFOR等の参加を得てアジアのみならずソマリア沖やギニア湾の海賊の状況について情報共有する等、世界的な海運団体等との協力の継続 などの取組みを実施したことを紹介している。
      • 原文 Apr. 23, 2019, ReCAAP ISC(武智敬司)
    • 【6】リサイクルしやすい新しいタイプのプラスチックが発表される
      • 【6】多くのプラスチック製品には染料や難燃剤が添加されており、再生利用しようとしてもそうした添加物を分離することが難しく、再生利用できないことが多い。結果、米国ではわずか1割のプラスチック製品しかリサイクルされていない。しかしこのたび、新たな化学的な糊を活用して、添加物をプラスチック製品から容易に分離させ、プラスチックを繰り返し再生利用できる技術が開発された。Nature Chemistry誌に発表された新たなdynamic covalent diketoenamineと呼ばれる糊はふつうの室温で水と強酸を用いて、触媒無しに簡単に溶けるため、溶けたプラスチック製品から簡単に高品質の再生プラスチックを抽出できる。この新たな糊を用いたプラスチック製品は、強酸を使用しない限り分解しないため通常使用において強度の問題はない。従来のプラスチックリサイクル技術では灰色のペレットしか生成できなかったが、この新たなリサイクル技術を用いれば純粋に近いプラスチック原料を再生でき、また従来のように再生処理の前に手間のかかるプラスチックごみを分別する必要もない。
      • 原文 Apr. 22, 2019, Science(田中亜季)
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