2018/9/27 LROニュース(7)

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  • 2018.09.28 UP
    2018/9/27 LROニュース(7)
    • 【1】 マイクロプラスチック:下水処理施設を含め、様々な発生源対策が必要
      • 廃棄されるプラスチック製品のうち、多くが埋立処分されたり河川・海洋に流出し、次第に細片化してマイクロプラスチック(MP)を発生させていることは既知の事実だが、英国の6河川を対象に行われた研究で、排水処理施設で浄化された処理水も主な発生源になっていることが明らかにされたほか、大気中の蓄積物や農業用肥料として用いられる汚泥もその可能性があることが示唆された。さらに、河川で見つかったMPの組成の大半が、ビーズやペレットではなく繊維や破片であったことも明らかになった。そのため、河川や海洋に流出するMPを減らすには、処理施設でのMP除去の改善を行うとともに様々な発生源に着目していく必要がある。
      • 原文 Aug. 22, 2018, UN Environment(野口美由紀)
    • 【2】 北極海で最も堅固とされていた海氷が史上初めて消滅
      • グリーンランド北部海域は北極の温暖化が進んでも最後まで海が氷結している「最後の凍結海域」とみなされてきたが、今年の2月と8月に流れ込んできた暖かい風と気候変動による熱波により、岸から離れることのなかった氷が風に流されて海岸を離れて、沖に流され崩壊を始めた。このような現象は1970年代に衛星による観察が始まって以来の出来事である。この地域の氷はもともとシベリアから強い北極海横断海流に乗って運ばれ、グリーンランドに押し付けられるように圧縮される結果、氷の厚さが4m以上になったうえに、積み重なって約20mの高さになっているので、簡単に海上を移動することはなかった。
      • 原文 Aug. 21, 2018, Guardian(長谷部正道)
    • 【3】 米、露海運会社2社の北朝鮮制裁違反を認定
      • 米国政府はロシアの海運会社であるPrimorye2社とその保有船舶6隻が、国連による対北朝鮮制裁に違反して石油精製品の瀬取りに関与したとして米独自の制裁対象に加えると明らかにした。米財務長官は、北朝鮮が最終的な、完全に検証された非核化に達するまで、制裁違反は引き続き相当の結果をもたらすとしている。米財務省によれば、今回新たに制裁対象となったロシア籍船Patriotは2018年初頭、北朝鮮籍船2隻に対し石油の瀬取りを行ったとされており、石油の最終的な購入者は米国および国連の制裁対象となっている北朝鮮法人であったとのことである。
      • 原文 Aug. 22, 2018 World Maritime News(武智敬司)
    • 【4】 露がバレンツ海に墜落した原子力弾道ミサイルを捜索か?
      • 露は今世紀に入ってから、小型原子炉を搭載した射程に制限のない原子力大陸間弾道弾を開発しており、本年3月にはプーチン大統領自ら当該ミサイルの存在に言及しているが、米の情報筋によれば、露は昨年11月から今年の2月にかけて4回の発射事件を行ったが、いずれも失敗し、そのうちの1回がバレンツ海に墜落したとされている。露はバレンツ海に、放射性物質も処理することができる艦艇も含め、3隻の艦艇を派遣して墜落したミサイルの捜索と回収に当たる見込み。墜落したミサイルの原子炉からの放射能漏れによる人体や環境への影響は不明だが、ミサイルが海に墜落した際に大きな衝撃を受けて、原子炉から放射性物質が漏れている可能性も想定される。露は原子力大陸間弾道ミサイルを2020年までに実戦配備することを目指している。
      • 原文 Aug. 21, 2018, CNBC(長谷部正道)
    • 【5】 対中強硬に転じる比大統領
      • 8月21日、比のドゥテルテ大統領が中国に対し、南シナ海の係争海域での一方的な石油開発を中国が続ければ戦争になりかねないと発言したと現地メディアが報じたが、最近は南シナ海問題に関して比大統領はより露骨に中国を批判するようになっている。5月下旬に比政権が示した南シナ海問題に関する5つの「対中レッドライン」に続き、8月15日に行われたスピーチで大統領は、国際法上無害通航権があらゆる国に対し保証されていることを強調したうえで、中国が態度を「和らげるべき」と批判している。比大統領のこのような対中発言の変化は、米国との安全保障協力が近年徐々に回復していることと相伴っており、中国に懐疑的で伝統的同盟国である米国との強い結び付きを重視する比軍高官に対して、比大統領は特に気を遣い、敬意を払っているのである。
      • 原文 Aug. 23, 2018 ASIA TIMES(武智敬司)
    • 【6】 英国港湾協会が合意なしのEU離脱に改めて反対
      • 8月23日、英国政府は合意なしで英国がEUを離脱する場合に産業界がとるべき緊急計画に関する助言を発表したが、EUと英国の間の国境における関税・防疫措置に関し何か月にもわたって議論されてきた不確実性について、英国とEUの交渉者は依然として合意することができるはずだと示唆した。関税や貿易に関する合意なして英国がEUを離脱した場合には、特にRO-RO船にとって、大問題になって国境で大混乱が起きるかもしれない。首相別邸での閣議で合意され、英国のEU離脱白書の中で提案された解決策が以上のような混乱を回避するための唯一の選択肢と考える。物流の円滑化のためにITを利用することも可能だが、実施するには時間がかかる。ばら積み貨物とコンテナについては、RO-RO船に比べれば通関手続き上の問題が少ないようだが、EUの法令で順守されることが要求されている港湾における衛生基準などを含む国境における検査については、英国とEU間の合意なしでは解決できず、英国からの輸出が完全にストップすることになる。
      • 原文 Aug. 23, 2018, British Ports Association (Julie Harper)
    • 【7】 スウェーデンの砕氷観測船が厚い海氷に阻まれて北極点に到達できず
      • スウェーデンの砕氷観測船は過去15年間では前例を見ない厚い海氷に阻まれて、予定していた北極点には到達できなかった。同船には多くの国から参加した科学者が乗り込んでおり、北極点には到達できなかったものの、北極点から4マイルの地点で浮体式研究拠点として調査・観測を進める予定。
      • 原文 Aug. 22, 2018, High North News(長谷部正道)
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