2018/5/7 LROニュース(6)

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  • 2018.05.08 UP
    2018/5/7 LROニュース(6)
    • 【1】 ロシアが北極点に通年使用可能なプラットフォームの建設を計画
      • 北極海において年間を通じて観測活動等の拠点とするために、海氷に対しても抵抗力があり自力航行が可能なプラットフォームを2019年からの建造することを目指して、2018年7月までに設計作業を開始するとロシアの天然資源環境大臣が言明した。同プラットフォームの建造は、北極海クラスの船級を持った船舶の建造実績を持ったロシアの造船所に発注される予定。当該プラットフォームは、周囲の海氷に耐えられるような堅固な船体で、2-3年間の調査研究を続けられるだけの燃料を積載することが可能で、25年間は使用できる仕様とし、研究調査にあたる研究者が安全で快適な環境で調査研究にあたることができることと、北極海におけるロシアの存在感をさらに強化することを目的としている。
      • 原文 Mar. 23, 2018, The Arctic(長谷部正道)
    • 【2】 北極海の温暖化に伴い大西洋北部に多くの厚い海氷が流出
      • 2017年の5月から6月にかけて、北極海から多くの厚い海氷が流れ出て、通常はこのシーズンに海氷の無いNewfoundland周辺海域に到達し、多くの船舶が海氷に閉じ込められたり、何隻かのボートは海氷と衝突して沈没した。カナダのマニトバ大学の研究者がこうした現象の原因を調査し、米の学術誌に発表したところその概要は以下のとおり。①北部大西洋にはこれまでも春になると北極海から海氷が流れ出してはいたが、5月末までには自然に溶けて、フェリーや漁船の安全運航に悪影響を及ぼさなかった。②2017年にNewfoundland周辺海域に漂着した海氷の厚さは最大8mもあり、北極海のはるか高緯度地帯で長年にわたってできた海氷で、通常は同海域に流れ着くようなものではなかった。③今までは、北極海の狭い海峡部分に、氷のアーチが出来て、そこで多くの海氷を食い止めるダムの役割をしてきた。④しかし、2017年には北極海の温暖化の影響で、このアーチが形成されず、通常大西洋まで南下しない厚い海氷が流れ出したものと推測される。⑤北極海の温暖化によって、大西洋に流れ出す海氷が増えて、安全運航を阻害するというのは逆説的だが、この傾向は今後も継続すると考えられ、海運・漁業関係者は十分な対策をとる必要がある。
      • 原文 Mar. 20, 2018, AGU(野口美由紀)
    • 【3】 中国が南シナ海での演習の実施を予告
      • 【3】中国は3月23日、南シナ海で戦闘演習を行う予定があることを明らかにした。演習の具体的な日時は特定していない。発表に先立ち、米海軍は南シナ海で中国が実効支配するスプラトリー諸島のミスチーフ礁付近を航海する「航行の自由作戦」を実施したが、中国側はこの演習について、定期的な訓練であり特定の国を対象としたものではないとしている。この演習には中国海軍の空母「遼寧」が参加する可能性がある。中国国防部の報道官は、米国の挑発は、中国の主権と安全保障、地域の平和と安定の確保に対する中国軍の能力向上を促すことにしかならないとして、米国はトラブルの原因となる行為を中止すべきと述べている。米国は今年1月にも、航行の自由作戦として艦艇をスカボロー礁の沿岸12カイリ以内を航行させている。
      • 原文 Mar. 24, 2018 The Maritime Executive (武智敬司)
    • 【4】 米国大西洋岸においてさらに海上風力発電を活用する可能性
      • 3月22日、マサチューセッツ環境政策研究センターが大西洋岸の海上風力発電の今後の可能性について報告書を発表したところその概要は以下のとおり。①米国大西洋岸の各州は化石燃料に依存してきた結果、大気を汚染し州民の健康を危険にさらしてきた。近年、各州は化石燃料への依存を減少させるために環境に悪影響を及ぼさない再生可能エネルギーの開発を進めており、大西洋岸の各州は風力と太陽光による発電により、10年前と比べると19倍以上の電力を発電し、200万戸の家庭の電力需要をまかなっている。②全米のエネルギー消費量の1/4以上を消費する大西洋岸の各州はさらにクリーンなエネルギーの比率を高めるため海上風力発電設備の整備を進めるべきである。③大西洋岸で発電が可能な海上風力発電量は、大西洋岸の各州が現在消費している電力量の4倍に匹敵するので、各州の政治家は、海洋と海洋生物の保護に配慮しながら、海上風力発電施設の開発を進めるべきである。
      • 原文 Mar. 22, 2018, Environment Massachusetts(長谷部正道)
    • 【5】 豪沿岸警備隊がMSCのコンテナ船に入港禁止命令
      • 豪沿岸警備隊(AMSA)は、船員への賃金が適正に支払われていないという訴えを受けて、ブリスベーン港で3月14日、MSCのコンテナ船に立ち入り検査を実施した結果、過去4か月間、船員に対して賃金が支払われていなかった(実際には立ち入り検査の一日前に支払われていた)ことは、海事労働条約に対する違反と認定し、さらに同条約に基づき適切な休息時間も船員に与えられていなかったと認定した。この他、合計で24か所の不具合が発見されたため、同日同船は出港禁止命令を受けた。AMSAは25日に再検査を行い、全ての不具合が補修されていたので、出港禁止命令を解除するとともに、今後3か月豪の港湾に入港を禁止する命令を同船に改めて発出した。
      • 原文 Mar. 26, 2018, AMSA(長谷部正道)
    • 【6】 ReCAAP週間レポート(3月20日-26日)
      • 3月20日から26日の間にReCAAP情報共有センター(ISC)に報告された海賊及び武装強盗事件はなかった。ReCAAP ISCでは引き続き、すべての海賊及び武装強盗事件に関連する事象について最寄りの沿岸国及び旗国に通報するとともに、海賊及び武装強盗への警戒を厳重にし、必要な予防措置をとることを推奨している。
      • 原文 Mar. 26, 2018 ReCAAP ISC (武智敬司)
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