2018/3/5 LROニュース(3)

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  • 2018.03.05 UP
    2018/3/5 LROニュース(3)
    • 1】 混迷するバラスト水管理装置の試験方法
      • 1】(論説)バラスト水管理装置(BWMS)の型式認証のための検査を行っていた海事環境資源センター(MERC)とDHIシンガポールが、検査を中止すると発表したことにより、今後新たなBWMSの型式認証のための検査が滞りなく行われるのか?検査の手法は従来とおりで良いのか?という疑問が提起されている。本検査を行っている検査機関は試験検査機関の団体であるGlobalTestNet(GTN)に加入しているが、GTNは声明を発表し最近新たな試験検査機関をメンバーに加え、現在世界で8機関がBWMSの検証試験を行うことができ、今後の検証試験にも滞りなく対応できると主張している。2番目の疑問は既報のとおりだが、現在の検査手法では、ゼブラ貝や他の軟体動物の幼生や様々な生物の卵や藻類のような動かない侵略性生物を見落としてしまうとMERCの所長が指摘している。今後BWMS承認の正式なコードになる2016年のG8ガイドラインの解釈について、IMO加盟国がUSCGの解釈と整合性をとりつつ、試験検査機関の意見を聞きながら、新たなコードの妥当かつ統一的な解釈に合意することが必要であり、また試験検査機関は、MERCの提起した疑問に対してきちんと合理的に反論し、それぞれの試験機関でどのような検査が実施されるか明確にする必要がある。
      • 原文 Feb. 10, 2018, The Maritime Executive (長谷部)
    • 2】 2020年硫黄含油分規制違反が保険契約に与える影響
      • 2】保険ブローカーのMarsh社が「船舶排気規制が海運業界に与える影響」という報告書を発表しその中で、2020年の硫黄含有分規制違反が保険契約にどのような影響を与えるか検討を行っているところその概要は以下のとおり。①殆ど全ての船舶保険・船主責任保険・貨物保険においては保険金支払いの前提として、船舶が適正に船級を得ていることが必要となる。②船級協会の規定によれば、船級を受けるためには、船舶がIMOやILO条約の強制規定や旗国の法令に従うことが求められており、IMOの条約違反は船級証明の停止や撤回の原因となるが、こうした処分は船級協会の船級委員会で決定されなくてはいけないので時間がかかる。③一方で、船舶の旗国は船舶がMARPOLをはじめとする国際条約の要件を満たしていることを証明する証書を発給しているが、硫黄含有分規制違反はこの証書の停止または撤回という結果を招き、このことは保険契約上に定められている保証条件に違反することになる。④ただし、英国の2015年保険法の下では、保険会社が保証条件違反を理由に保険金の支払いを拒否できるのは、保証条件違反と事故の結果発生した損害額との間に因果関係があることが必要とされ、硫黄含有分規制違反と例えば衝突事故の間に因果関係は成り立たないと考えられる。⑤しかし、同法11条1項には「総括的なリスク」の規定があり、保険会社が国際条約の違反とそれに伴う旗国の適合証明の撤回は、その結果どのような損害が発生したかにかかわらず「包括的リスク」であると議論することは可能だが、2015年法のこの新たな「包括的なリスク」に関する判例法は未だない状況である。⑥したがって、船主は硫黄含有分規制違反を犯した場合には、実際に発生した損害と当該違反の間に因果関係がないとしても、保険金の支払いが拒否される場合もありうることを認識することが重要である。
      • 原文 Feb., 2018, Marsh (長谷部)
    • 3】 ダカール港湾当局が入港中の船舶セキュリティについて警告を発出
      • 3】セネガルのダカール港湾当局は、密航者の防止を目的としたセキュリティ対策について、同港入港中は以下の措置を取るよう求めるとともに、当該措置が不十分な場合、同国法に基づき罰則が適用されることがあるとして警告を発出した。①着岸中の船舶は舷門に2名、船首に1名、船尾に1名を見張りとして立てること。②乗下船者は確実に把握し、記録すること。
      • 原文 Feb. 9, 2018 Insurance Marine News (武智)
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