2018/11/8 LROニュース(6)

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  • 2018.11.09 UP
    2018/11/8 LROニュース(6)
    • 【1】 ReCAAP ISCが比サバ州沖での誘拐事件の可能性を警告
      • 10月30日付でReCAAP ISCは比沿岸警備隊からの情報として、アブ・サヤフがサバ州沖で船員またはビジネスマンの誘拐を計画していると警告している。警告によれば、アブ・サヤフは10名程度の集団で、けん銃、ライフル、迫撃砲で武装しており、青と白に塗られた、現地でjungkongと呼ばれる小型ボートを使用しているとのことである。ReCAAP ISCはサバ州沖及びスル海・セレベス海を航行する船舶に対し、特別に警戒するよう強く要請している。
      • 原文 Oct. 30, 2018, ReCAAP ISC(武智敬司)
    • 【2】 USCG極圏保安巡視船に関する議会調査報告書
      • 【2】これまで極圏砕氷船(PIB)計画と呼称していたUSCG極圏保安巡視船(PSC)計画は、大型砕氷船3隻と最大3隻の中型砕氷船を新造する計画で、USCGは最初の大型砕氷船を2019年度に建造開始し、2023年の就役を希望している。PSC計画に対し2018年度は3.596億ドルの予算が認められており、2019年度予算としてUSCGは7.5億ドルを要求している。当初、大型砕氷船1隻の建造費は非公式に概ね10億ドルと見積もられていたが、USCG及び海軍によれば3隻で21億ドル(1隻あたり平均7億ドル)で建造可能である。2018年度予算の3.596億ドルと2019年度要求の7.5億ドルを合わせれば、大型砕氷船1隻目の全額と2隻目の一部の建造費になる。2019年度予算の議会審議における論点は次の点にある。①USCGの要求を認めるか、否決するかあるいは修正するか。②建造契約形態について、基本計画通りオプション付契約とするか、ブロック購入契約とするか。ブロック購入契約は計画全体の予算を抑えられる一方、2番船、3番船の購入時期や設計についての柔軟性が低下する。③PSC計画予算の一部を海軍の建造費として整理しているが、これを続けるべきか。④大型砕氷船に引き続いて最大3隻の中型砕氷船を建造する際に、大型砕氷船の基本設計を中型砕氷船に採り入れるか、別途設計するか。
      • 原文 Oct. 30, 2018, USNI News(武智敬司)
    • 【3】 露の北極海北航路の貨物輸送実績が過去5年間で5倍以上に増加
      • 露の北極海北航路庁(Northern Sea Route Administration: NSRA)の発表によれば、2018年の北極海北航路の貨物輸送実績は、10月1日までに約1300万トンに達し、通年では1700万トンに達する見込みで、2013年の実績である300万トンと比べると、過去5年間で、5倍以上に輸送量が急増したことになる。本年に入ってからCOSCOとマースクのコンテナ船が同航路を初めて運航したほか、ヤマルLNG事業が始動したことが、貨物量の急増に貢献した。こうした船舶運航量の増加に対して、環境団体は北極海における重油バンカーの使用禁止を求めており、MEPCでも議論が行われた。北極海北航路はソ連邦時代には、外国船の運航は禁止されており、ソ連崩壊後の1991年から外国船にも同航路が開放された。
      • 原文 Oct. 31, 2018, Splash24/7(長谷部正道)
    • 【4】 ヤマルLNG:LNG輸送船の不足をノルウェーで積み替えることでカバー
      • LNG事業を開始するにあたっては、ガス精製・液化プラントの建設とLNGを運搬する新造船の建造を同時に並行して行うが、プラント建設のほうが複雑なため通常はプラント建設が計画より遅れ、輸送船が先にできることになるが、ヤマルLNGに関しては、反対にプラントの建設・稼働の方が先行しており、予定されていた輸送船の建造が間に合わない状況になっている。通常このような状況が発生すれば、市場からLNG輸送船を短期用船すればよいが、ヤマル事業の場合は、北極圏という厳しい環境下にあるため輸送には商船としては最も厳しい氷海7級の船級が必要とされるので、簡単に不足分を市場から用船することもできない。したがって、現存の氷海7級のLNG輸送船を最大限に有効活用するために、当該ハイスペックの輸送船の使用を海氷条件が厳しい海域に限定するため、ノルウェーに積み替え基地を設定し、ノルウェーから先の氷海7級を必要としない海域の輸送を他のLNG輸送船に任せることで、LNG輸送船の建造遅れの問題をしのいでいる。
      • 原文 Oct. 29, 2018, LNG World Shipping(長谷部正道)
    • 【5】 日本財団・GEBCOチームがXPRISE第2ラウンドの先陣を切る
      • Shellがスポンサーとなって開催されている優勝賞金700万ドルのShell Ocean Discovery XPRIZEは1次予選を勝ち残った日本財団・GEBCO(General Bathymetric Chart of the Oceans)チームを含む8チームが、最終予選の場所に指定された地中海の最深部であるギリシャ海淵の測図に当たる。ニューハンプシャー大学の海洋地質学者がリーダーとして指揮を執る日本財団・GEBCOチームは、8チームの先頭を切って11月に挑戦を開始した。同チームは様々な電子装置を積載した無人のボートを利用して、自動的に目標地点に到達した後、船尾から魚雷型の潜水艇を海中に自動投下し、ソナーを搭載した潜水艇は海面下数㎞の深淵に潜航して、音波を利用して海底の地形図を作成する。
      • 原文 Oct. 31, 2018, Science(長谷部正道)
    • 【6】 サウジアラビアがノヴァテク社の北極海第2LNG事業への強い関与を求める
      • サウジアラビアのエネルギー大臣は国営石油会社のサウジアラムコ社が総事業費約210億ドルのノヴァテク社の北極海第2LNG事業の3割の持ち分を取得することを目指していると発表した。ノヴァテク社はすでに長年のパートナーである仏のトータル社に1割を譲ることと、自社で持ち分の6割は保持することを決定しており、サウジアラムコ社に3割を与えることは、ヤマル事業にすでに出資している中国天然気集団(CNBC)や2018年に提携に関する覚書を締結している日本の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)や韓国の韓国ガス会社(KGC)との関係で調整が必要となるが、米国と欧州の企業や政府関係者がサウジアラビアの投資フォーラムに相次いで欠席したのを受けて、現在石油の分野で連携しているサウジ・ロシアの二国間関係をLNGの分野に拡大するのは優先的な課題となっている。サウジアラビア政府は脱石油依存の観点から、世界のLNG市場において、重要な投資家になることを目指している。
      • 原文 Oct. 29, 2018, High North News(長谷部正道)
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